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「番町皿屋敷 お菊と播磨」(1954)

80点80
岡本綺堂の戯曲『番町皿屋敷』を伊藤大輔が映画化。旗本の名門・青小播磨と愛人・お菊の愛と裏切りの物語が、劇的な見せ場たっぷりに描かれる。主演の長谷川・津島コンビはまぶしいほどの美しさ。クライマックスの屋敷をのんでいく、炎の中での抱擁シーンが圧巻。

あらすじ

旗本の名門青山播磨が数多くの良縁を退けて、いまだに独身でいるのは、腰元のお菊という愛人があったからである。或る夜播磨は朋輩の旗本たちを招いて我慢会を催したが、宴半ばに将軍家薬草園附近の出火が報ぜられ、播磨は伯母真弓の火事見舞の為、直ちに馳せ参じたが、火事場は既に大名前田候の抱え火消し加賀鳶に取りしきられ通行を禁じられていた。しかし播磨は無理にこの警戒線を突破し、巳之吉(お菊兄)たち町火消しもこれに続いた。この行動は日頃仲の悪い大名対旗本、大名火消し対町火消しの対立を悪化させ、加賀鳶と町火消し「や」組との喧嘩にまで発展しそうになったが、「や」組の頭弥七は潔よくその非を認め、責任者巳之吉に髪を切らせ、火事場出入り差し止め処分で一先ず事を円く治めた。播磨もこの一件で老中より謹慎を命ぜられた。この急場を救う為に真弓は、前将軍秀忠の落胤で表面は細木掃部の息女千々姫との縁談を進め、姫の仕舞拝見に事よせ播磨と見合いをさせた。又、旗本の長老大久保彦左衛門を動かし、播磨を将軍家光の鷹野の供に加えさせた。家光は播磨の男振りに感じ、良縁を心掛けてやるよう彦左衛門に命じた。真弓は将軍の言葉を楯に播磨に千々姫との結婚を迫ったが、播磨は、万一五千石の知行を奪われても愛するお菊と暮せるならば……と云って、お菊を嬉し泣きに泣かせた。又、朋輩たちも播磨の意気を壮として激励した。しかし、播磨の本心を知らぬ巳之吉から、千々姫との見合いの話しを聞かされたお菊の心は少なからず動揺した。折柄、真弓の許から天祥院拝領の重宝南蛮絵皿の一組がこの度のお祝いとして青山家に届けられた。これは過って一枚割っても手討ちになると云われているものである。お菊は播磨の心を試す為に一枝の皿を井戸に投げ込んだ。この事を知った播磨はそのはしたなさを怒り、自ら残りの皿を悉く割り、お菊を庭に引きたて槍にて手打ちする。そのはずみに倒れた行燈から発した火は見る見る青山邸をのんで行く。播磨の使者の報で巳之吉ら「や」組が駈けつける。加賀組も駈けつける。奉安庫へ纏を立てる巳之吉。−−炎の中では播磨がお菊を抱き寄せ片手の槍の穂先を我が喉首へ刺し自ら命を絶った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
上映時間 94
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