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「ともだち」(1974)

55点55
気管支喘息にかかった少女を励ます少年の姿を通じて、現代社会で忘れられがちな人間の優しさ、思いやりを描く日活児童映画第2作。公害が最大の社会問題として取り上げられていた当時の世相がうかがえる。話の分かる“お兄さん“役で出演している松田優作に注目。

あらすじ

将来はサッカーの名選手になり、世界各地で試合することを夢みている松村新太は、京浜工業地帯の中核・K市の小学校六年生。新太にとって、ちょっと嫌なことが起こった。席替えで、斎藤良子が隣りの席になったのである。良子は四年の時、岩手から転校して来た時は元気な女の子だったが、気管支端息にかかってからは、無口で陰気になっていき、それからは仲間はずれにされていた。そんな良子を何とか明かるくさせようと、戸山先生が新太に頼んだのだった。「僕だけでも“ともだち”になって、家に呼んでやろう」。弁当屋をやっている家では、当然良子は嫌われると思った新太は、父親と通信簿で5を二つとったら何でも言うことをきいてくれる、という条件で必死に勉強を始めた。仲間の一夫や道郎との“男のつきあい”も、サッカーの練習もやめて……。そんな新太の熱意に、良子も少しずつ明るさを取り戻していった。ある日、新太は両親に決意を話した。だが、父親は「病人は呼べない!」と怒った。親の無理解をなじり、泣きながら新太は雨の中を飛び出した……。急性盲腸炎にかかって入院した新太の病室が見える道端に、今日も良子が立っていた。そして、数日後、退院した新太を、大切なリスのチイ子を持って見舞いに来た良子の健気な心に打たれた新太の両親は喜んで、新太の病室に通した。やがて回復した新太は、まだ一度も奇麗な海を見たことがない、という良子と夏休みに九十九里浜で泳ごうと約束した。しかし、良子は、端息をなおすために空気の濁っていない岩手の田舎に転校していった。そして数日後、突然、新太のクラスに良子が急な発作で死んだ、との知らせが入った……。九十九里浜。両親と姉の四人で来た新太は、砂浜にリスのチイ子を篭から出した。あれ程海を見たがっていた良子の代りに。チイ子は元気よく走り去って行った……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1974年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 86
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監督

キャスト