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「鶏はふたゝび鳴く」(1954)

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「愛と死の谷間」に続き、五所平之助が作家の椎名麟三を脚本に据えて再び組んだ作品。不評だった前作と打って変わり庶民の生活をテーマにした佳作となった。恋人に自殺されたふみ子は、その責任が自分にあると思い悩む。が、ともに働く仲間に力づけられ、恋人の事業の失敗を償うため、ふみ子は立ち上がる。

あらすじ

天然ガスの噴出が止ってから急にさびれた南房州時の岬を復活させようとガスの試掘を始めた前田隆一は、事業に失敗し自殺した。母親のまつは、隆一は時田ふみ子に求婚を断られたので自殺したと思っていた。石油労働者世ン中、御落胤、学者、バクさん、サアさんは友達からの新らしい油田発見の知らせを待ち望みながら試掘井で働いていた。ふみ子の父時之助は、妻が駈け落ちして以来偏屈になり、町の人の物笑いの的になっていた。万代陽子は、好色な母親に対するのと同じ眼で町の人に見られるのを苦にしており、岬谷子は、幼い時の病気の為ビッコになり暗い性格になっていた。ふみ子、陽子、谷子の三人は、自分こそ一番不幸だと思い、また互に同情し合い一緒に自殺する約束をしていた。或る日、世ン中達の五人仲間に慰さめられたふみ子は彼等の持つ友情と、石油に対する情熱を知り、彼等の為に石油を出してやりたいと願った。時之助は腹を立てたが、ふみ子は五人仲間特に世ン中と親しくなった。ふみ子、陽子、谷子は石油の発掘に来たという鞍馬義夫に会った。人目を忍ぶという彼を陽子の家の離れに泊め、鞍馬をせきたてて、五人仲間と一緒に発掘作業を始めさせた。三人は次第に不幸を忘れ生きる望を持ち始めた。鞍馬は五百万円の拐帯犯人だったが、真剣な五人仲間の姿を見ると、自らを恥じて、罪を告白し海に身を投げた。その時、爆発音と共に温泉が噴出した。観光地になった町を去る五人仲間が、トラックに乗り込んだ時、ヨーさんがふみ子を自転車にのせて世ン中に送りとどけた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
上映時間 118
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