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「二人だけの橋」(1958)

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あらすじ

−−東京。隅田川の白鬚橋で、友二が泣きじやくる甥のイサムを背って行きつ戻りつしていると、通りかかった少女が、玩具のラッパをイサムの手に握らせて、去って行った。友二は兄夫婦の家に世話になり、方々で職を探していた。職はなかなかなく、蔵前の玩具店の店員の募集に応じた時、先日のラッパをくれた少女に会った。断られて帰る友二と連れ立って、少女は自分が石鹸工場で働いていることを、その日は家の内職の材料を取りにきたことなどを話した。彼女の家まで送って行くと、友二はその少女チエの母親や弟から大歓迎された。それから、二人は毎日白鬚橋の上で逢った。友二が中河鉄工所へ日給二百円の見習工として就職することが出来、チエはだれよりも喜んでくれた。鉄工所で、友二は中年男の斎藤−−無口だが根は親切だ−−の下についた。友二は懸命に仕事に励んだ。同僚の河村は仕事に不熱心で、いつも上役からどなられ、少年工の高橋も別の職業につきたいと思っている。クリスマスに、やっと仕事を終えた友二を、チエが雪の中で待っていた。浅草で、ラーメンをたべ、互いに乏しい中から買ったマフラーとネッカチーフをプレゼントし合った。その夜、白鬚橋の上で、チエは橋の支柱の一部をポストに毎日文通しあうことも提案した。工場のすみでチエからの手紙をむさぼり読む友二を、ひやかしていた河村が夜ふかしがたたって指を機械にはさまれた。見習工には工場の態度は冷たかった。友二は河村から、自分の代りに時計工場の試験を受けてみないかと云われた。彼は母親が病気ということで工場を休み、試験を受けた。採用が決まったが、身体検査で胸に異状が発見された。チエの励しも、呆然とした友二には無力に見えた。僕はもう工場には帰る気がしない。チエはそのまま友二にかじりついた。あたし、友ちゃんの病気を貰うの!貧しい恋人たちの抱き合う原っぱを、冷い風が吹き抜けて行った。−−友二は辞職するため鉄工所へ行き、自分がウソをついたことを話し、工場の人たちの冷淡さを非難した。斎藤からなぐられ、しかしその目の涙を見た友二は、身体を早くなおしたら再び工場で働こうと思う。−−白鬚橋に、貧しいが元気で明るい恋人たちの姿が、再び見られるようになった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
上映時間 89
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