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「零戦黒雲一家」(1962)

【DVD発売中】

75点75
石原裕次郎としては珍しい戦争アクション。第二次大戦末期、ソロモン郡島の小島に孤立した航空分遺隊に中尉の裕次郎が着任し、二谷英明の下士官と対立しながら、無法者ぞろいの連隊を見事に統率する。舛田利雄の豪快な演出が光る一編。

あらすじ

谷村海軍飛行中尉がソロモン諸島の一つ、バルテ島に分遣航空隊長として赴任したのは、日本軍がガダルカナル撤退の後で、米軍の攻撃は日増しに激烈を極めていた。着陸寸前、対空機関銃の一斉射撃を浴びて「歓迎花火ご苦労」と谷村は豪快に笑った。分遣隊の隊員たちは軍人というよりならず者と呼んだ方がふさわしく、上官暴行罪で少尉から上等飛行兵曹に下げられた八雲が指揮をとっていた。ところで、島には二十六名の設営隊も同居していた。隊長は初老の海野技術将校である。ある日、半裸の美女−−奈美が筏にのって流れ着いたため、谷村は直ちに営倉に入れた。折も折、操縦カン恐怖症の柴田が八雲の零戦に乗って飛び立ったが、エヤ・コブラの敵編隊の餌食になった。部下の弔合戦とばかり八雲機と出動した谷村は敵機をバタバタと射落し、残った一機を誘導着陸させて生け捕るという放れ業を見せた。しかし、谷村は無断で飛んだ八雲に営倉入りを命じた。四つの営倉は奈美、コブラのタワーズ中尉、設営隊の鉄砲勘太、それに八雲とで満員だ。鉄格子から見つめ合う八雲と奈美はかって恋仲だったのである。やがて物量を誇る米軍の空襲は一段と激しく、海坊主ら十三人が戦死した。そんなとき、空襲のどさくさ紛れにタワーズが格納庫に火を放った。駈けつけた谷村は咄嗟の機転で、谷村機と八雲機を安全地帯に誘導した。南洋ゴロの崔は自らの命を捨ててガソリンかんの爆発を防いだ。が再度の空襲で航空隊の施設は、殆どが吹っ飛んだ。今は二十四人と、零戦が二機しかない。谷村が生き残りの部下を集めたとき、八雲は谷村と生死を共にすると誓った。「それでこそ、黒雲一家だ」と、谷村の眼に涙が光る。翌日、島の沖に味方の潜水艦が浮上した。部下全員を乗せてから、谷村機と八雲機は敵の大編隊めがけて突入していった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1962年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 110
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