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「アカシアの雨がやむとき」(1963)

60点60

あらすじ

霧につつまれた湖の岸でカンバスに向っていた石崎秀夫は、一人の女を救った。女はファッションモデルの杉山恵子といい、撮影のため湖に来てボートに乗ったが、突然挑みかかったカメラマンの中村を突き飛ばし、そのまま気を失なったという。恵子を元気づけていた石崎は、彼女の病身の母親と二人だけという淋しい生活を知り、いつかある感情を抱きはじめていた。東京へ帰った恵子を待っていたものは、中村の溺死とそれにまつわるスキャンダルの噂であり冷たく拒む舞台であった。仕事を探して歩き廻る恵子にとって心の支えは、フランス留学の希望に燃える石崎の激励だった。しかしそれが週刊誌に新進画家とモデルの醜聞として大きく扱われ、恵子は彼の将来のために姿を消した。悄然としている石崎を見て、ナイトクラブでピアノを弾きながら作曲を勉強している先輩の近藤は彼をクラブへ案内した。石崎と踊った歌手の三好幸子は石崎のひたむきな瞳に惹かれた。一方、偶然近藤や幸子のクラブの踊り子となって母親との生活を支えていくようになった恵子を、それと知らぬ近藤は愛しはじめていた。とうとう母親が亡くなり、悲嘆にくれる恵子は“アカシアの雨に打たれて、このまま死んでしまいたい−−”とペンを走らせていた。石崎が湖畔で描いた“霧の湖”が展覧会に入賞した。石崎が自分の画に見入っている恵子を会場で見つけたとき、連れ立って来た近藤と幸子にばったり会った。凝然と立ちつくす四人に突然襲いかかってきたのは、恵子に執着する元マネジャー木島配下のやくざである。石崎はやくざの一人がふるったチェーンに両眼を叩かれた。失明の恐怖に絶望する石崎を恵子は思い出の湖畔へ療養に連れていった。恵子の必死の看病の甲斐あって、石崎が絵筆を再び握る自信を取り戻したころ、近藤と幸子の“アカシアの雨”の哀愁に満ちた旋律が街に流れはじめていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
上映時間 89
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