閉じるボタン
【重要】システム障害発生につきまして

「からたちの花」(1954)

0点--

あらすじ

北原隆吉の家は九州柳河で酒造、海産物の問屋として手広く商売していた。隆吉には両親が勝手にきめた許婚の雪枝という寺の娘があったが、彼は女学生の時子を好きだった。時子の家に出入りする英語の先生長部など、隆吉は中学の先生を人格的に信用できなかった。小島先生の数学の時間に、隆吉は詩歌の本を読んでいるのを見つけられ激しく罵られた。先生の態度に憤慨した隆吉は、清介や松尾など級友のとめるのもきかず家に帰ってしまう。このため教員会議が開かれ、長部先生は隆吉と時子の交際をふしだらだと非難したので、ついに一力月の停学に処せられた。父は激しく叱責したが、母だけが優しく慰めてくれるのだった。夏休に隆吉は弟鉄雄や友人清介と叔母の家に遊びに行った。そこへ雪枝も訪れた。清介は彼女が好きだった。それを知った隆吉は、わざと雪枝と清介を二人きりにしてやるのだった。やがてその年も冬となった頃、隆吉は時子と清らかな愛情を語りあうようになった。青春の喜びをうたう二組の恋人の上に、然し思いもかけない災難がふりかかって来た。隆吉の家は火事で全焼し、清介は父吾市が死んだのである。お亙いに不遇を慰めあう隆吉と清介は松尾も加えて三人で雅号をくじ引で決め、それぞれ白秋、晩秋、爽秋と名乗った。希望に燃える隆吉も時子の心を信じきれないので、淋しく別れた。雪枝は清介を愛しながら、新しい相手との結婚がきまった。これは純真な清介の心に痛烈な打撃をあたえた。二、三日後傷心の清介は自殺して果てた。一切の苦悩を忘れて微笑しているような彼の顔。遺書を読む隆吉の眼には熱い涙があふれた。父長太郎は隆吉に家業に専念してくれと頼むが、詩人になる彼の決意は変らなかった。おみかという女を不幸に陥れた父、女の幸せを考えない父。隆吉は父にかくれて上京の仕度にかかったが、彼の堅い決意に打たれた母親は、ひそかに面倒を見てくれた。上京の日、隆吉は清介の位牌に別れを告げた。そして見送りに来た松尾に、自分は時子が好きだから別れる、この淋しさから詩が生れるのだと隆吉は言った。彼の上京を知った父親は、ひそかに涙をながして心の中に息子の門出を祝うのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
上映時間 93
チケット 前売りチケットを購入する

監督

キャスト