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「上海帰りのリル」(1952)

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原作は雑誌『婦人倶楽部』に連載された同名の小説で、タイトルは有名なヒット歌謡曲に由来している。監督は戦前に喜劇や、「風の又三郎」などの児童映画に才能を発揮した島耕二。戦前の上海。クリフサイド・クラブのダンサー、竹本リルに想いを寄せる男の話。このあと、続編とも言うべき「風の噂のリル」も作られた。

あらすじ

横浜の丘の上のキャバレー、クリフサイド・クラブからは今日もバンド・マネージャー岡村のタクトに乗って「上海帰りのリル」のメロディーが流れる。岡村は上海のクリフサイド・クラブのバンドで働いていたとき、船会社に勤める山本謙吉という親友と同居していた。ある夜謙吉がクラブのダンサー、竹本リルを暴力団の田代から救ってやったことから、純真なリルをなかに、岡村と謙吉との三人の温い友情がそだてられた。しかし終戦前後のどさくさはリルの姿をこの二人からひき離してしまった。謙吉は日本へ帰ってからはとにかく金をつかむべきだと、人が変わったように闇商売の荒かせぎをはじめたが、しかしその脳裏を去らないのはリルの姿だった。上海時代のりるの友達村井紀子は、そうした間に謙吉に近づき、彼にひきつけられて行ったが、謙吉はついにリルをしのぶあまり、無理な金を作って横浜の丘の上に上海のクリフサイド・クラブを再現した。そして岡村を招いてその協力を得ることになった。しかしリルの行方は一向にわからぬまま、資金の徴達に出した乾分の二郎が、金を持ち逃げしてしまった。間もなくその二郎が捕らえられたが、彼は鈴木克子という愛人と堅気の世帯が持ちたくて金を持って逃げたという。その克子が、リルに生写しなのだった。謙吉はその克子に免じて、二郎を許し、金まで与えた。クラブの建築費が遅れているのに乗じて悪の顔役野村一味はクラブの乗取りを策し、ついに拳銃沙汰になって謙吉はその凶弾に倒れた。意識を失った謙吉の口からただリルの名だけが洩れるのをきいた紀子は思わず拳銃をとりあげて謙吉の躯に弾丸を打ち込み、残る一発で彼女は自分の命をも絶った。そうした思い出をこめて岡村のタクトから今日も「上海帰りのリル」のメロディーが流れて来るのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1952年
製作国 日本
配給 新東宝
上映時間 81
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