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「遥かなる国の歌」(1962)

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神戸でクインテットを結成、東京でジャズバンドとして売り出した山川らのもとに、一人の混血青年が訪ねてくる。彼は母親に会いたい一心で、何も知らずに香港から日本へ麻薬を届け、組織に追われる身だった。山川らは青年をバンドのメンバーに加え、歌を歌わせることで母を捜す手伝いをしようとするが、皮肉にも組織に見つかってしまって……。全編にジャズが響く歌謡アクション。

あらすじ

下宿代がたまって追い出された山川は、愛用のトランペットを抱えて神戸のカフェー街を流し歩くうち、ベースの小野、ドラムの中西、ピアノの前田、テナーサックスの庄司とめぐり逢い、クインテットを結成した。そしてキャバレーに出演がきまったが、メイン・バンドとの衝突でたちまちクビ。しかし東京からスカウトにきていた「週刊芸能」の婦人記者須貝京子のおかげで、有名な山野芸能プロと契約ができた。「山川潤と楽団マッハ」はめきめき売り出すが、三カ月目にギャラの不満から独立を宣言。山川に好意を持つ京子の紹介で「シャン・ルージュ」に出演中、ステージで愚連隊となぐり合いを始めたためお払い箱。不運を歎いているとき、トミー福田という混血少年が訪ねてきた。生みの母に会いたいトミーは何も知らずに香港から日本へ届けたのが実は麻薬と判ったので、逃げてきたのだ。トミーがフィリピンの愛の歌「ダヒルサヨ」が上手なこと、母の前額部に大きなホクロがあるということを聞いて、山川は「週刊芸能」の徳久社長に相談、「ダヒルサヨ」のメロディに母の面影を求める混血少年歌手というトップ記事を書いて貰った。これが当って、山野プロから好条件で再契約を申し入れてきた。テレビでトミーをみた麻薬団のボスは、秘密がバレるのを恐れて子分をさし向けた。山川は徳久社長の後妻夏江こそ、トミーの実母だと知った。夏江はトミーと母子の名乗りをあげるのは、徳久家の幸福をかき乱すのではないかと心を痛めていた。失望のトミーは姿をくらまして大さわぎになったが、山川の努力で母子は抱き合う日がきた。しかも、徳久氏はトミーをわが家に引き取ることを快く許した。大劇場で「ジャズメン・オブ・ジャパン」が開かれた日、山川たちの伴奏でトミーは「ダヒルサヨ」をうたった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1962年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 83
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