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「影法師・寛永寺坂の決闘」(1950)

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あらすじ

(前篇)幕府の御金蔵が破られた夜、蔵番士宇津木は既に倒された。同僚龍之介は責任を感じ、また宇津木の美しい妻千賀のためにも犯人を捕らえる決心をする。千賀の義弟新二郎、龍之介の浪宅の近くの与力植辰一家。それらが龍之介に協力した。時にニセ金出現!悪政柳沢一派の策動である。これの手先は小山田鉄心で浪人を集めて柳沢の力となっている。その浪人の天堂左近、黙然と酒を飲み、興おこれば横笛を吹く男だが、その手腕に、鉄心も舌を巻くほどである。彼らの隠れ家に来る三味線師匠お夏は左近に首ったけだが近寄り難く思っている。一方怪しい浪人を片っぱしからつけ出した龍之介と新二郎につぶて!「爾今手出し無用」植辰一家へも覆面の影法師が同じ文句を−−。そこへ龍之介が帰って見合わす顔、それは全く瓜二つであった。ニセ金の被害は拡まっていき、やっきとなった植辰の乾分半次は隠れ家をつきとめたが死体となって戻って来たし、あまつさえ、千賀は龍之介からの使いだとだまされて連れ去られる。急を聞いて龍之介は敵のさそいに乗って単身上野寛永寺坂を行く。殺気みなぎる寛永寺坂に相見る宿命の影法師二つ。 (後篇)対じする龍之介と左近。轟然隠れ家は爆破した。鉄心一味自ら爆破したのだ。一味は千賀を伴って鉄心の隠れ家に引き上げた。龍之介は千賀の在所を求め、お高祖頭巾の女お夏を追跡する。そして左近になりすましお夏の口から彼らの背後関係を聞き出した。隠れ家では龍之介に慕情を燃やす千賀の姿に、左近は暖かい眼を向け、千賀に手紙を書かせて龍之介に届けた。そのとき左近の腰に自分と同じ印篭を見て、龍之介は何か思い当たる感情を抱いた。やがて鉄心の隠れ家をつきとめた龍之介は遊左内膳正に報告した。しかし内膳正は幕府の醜状をさらけ出しがたく、内密にしたいから手をひいてくれと哀願した。龍之介は侍がいやになった。生命をかけて働いて来たこの大事がヤミからヤミに葬り去られることは−−。彼は泣いた。植辰も怒った。そして植辰の言う、わしらは江戸八百八丁の町民が味方だということばに、龍之介は新しい覚悟をする。はい然たる雨の夜、植辰一家を中心とする捕物陣は隠れ家を包囲した。千賀を助けようと地下室へ入った左近はそこで龍之介と再会した。運命は二人が幼時別れた双生児だと知る。二人は懐かしく名乗り合ったのも瞬時、捕物の混乱に陥った。千賀を龍之介に渡した左近は夏を求めて鉄心の部屋へ飛び込んだ。激怒した鉄心を左近は遂に倒したが左近もまた銃弾に倒れた。続いてお夏も。二人は地をはって名を呼びつつ息絶えた悪の壊滅−−。明ければ正月元旦。侍を捨て植辰の後を継ぐ決意を固めた龍之介とうれしく寄り添う千賀。江戸の青空にタコが踊っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1950年
製作国 日本
上映時間 149
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