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「倖せは俺等のねがい」(1957)

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あらすじ

原っぱの真中にポツンと建った新築のバラック。製鉄工場の職工五郎君と製菓工場の女工百合子さんが四年がかりでやっと建てた愛の巣である。友人たちの手伝いで夕方には引越騒ぎも静まり五郎君と百合子さんは四日後に控えた結婚式の喜びに胸をふるわせていた。やっと二人きりになって、ジッと見つめ合う二人!……とその時急に玄関が開いて薄汚い四人の子供たちが入り込んで来た。この子供たちは向島のバタ屋街で父親に死なれ、親類の連中がかかり合うのを恐れて百合子さんに面倒を押つけて来たのだ。ところが、彼女のとこの子供たちは遠い遠い血縁関係で他にもっと近い親戚がいくらでもあるのだ。この突然の乱入者は二人の当惑をよそに我物顔に居据ってしまった。結婚する前から子供が四人も居たのでは、落着いて新婚生活を楽しめないと、二人はため息。そこで、一晩中考えた挙句、子供たちを押しつけて寄こした親類を集めてそれぞれ一人ずつでも引取ってもらおうとしたが、勝手なごたくを並べると、我れ勝ちに逃げ出してしまった。途方に暮れた二人は、最後の手段として子供たちに荷札をつけて一軒一軒親類へ送り返した。−−かくて、やっとの思いで結婚式を挙げ友人たちに祝福されながら、夢のような新婚第一日が明けたが、二人の心はなぜかすっきりしなかった。それは自分の幸せのために捨てた子供たちのことが忘れられなかったからであった。その時、冷い親類の仕打ちにたえかねて逃げ戻って来た二人の子供の姿をみつけた。聞くとみんな飛出して来たという。この子供たちを見た時、百合子さんは決心した。「どんなに辛くても、私はこの子たちを育てよう」と。百合子さんと五郎君は他の二人の子供たちの姿を求めて夕陽が赤く燃える街に飛出して行った……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1957年
製作国 日本
上映時間 91
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