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「千曲川絶唱」(1967)

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豊田四郎監督による純愛ものの秀作。突然襲っためまいから交通事故を起こしてしまったトラック運転手の五所川は、その時の警察と医者のやりとりから自分が白血病であることを知る。やけになった彼は上京し、様々な医者を訪ねて白血病の実態を探るが、不治の病と知り、絶望して富山に帰る。彼の帰りを待っていた奈美は、看護婦としてではなく、一人の女として、間もなく死ぬであろう男に激しい愛を捧げるのだった……。登場人物の動きや美しい風景を、きめ細かいカメラワークで捉えた映像が素晴らしい。

あらすじ

五所川肇はトラックの運転手で、金を貯めるのを楽しみにしている。女も嫌いではない。ある日同僚勇次郎の妹美子がカリエスで入院している病院へ見舞に行った時、歯茎から血の出る日が続いて不安になった肇は、岩倉の診察を受けた。大したことはないということだった。だが、肇は知らなかったが、岩倉は肇の症状と採った血を調べて見て、まぎれもない白血病であることを知った。看護婦奈美の美しさに惹かれて肇は度々診察を受けたが、次第にモルモット的な扱いに腹を立て、病院に来なくなった。その間に病状は進み、目まいを起こしたりしたが肇はビタミン不足だ、ぐらいに考えていたのである。そして、受診を勧めに来た奈美を車に乗せていた時、突然襲った目まいで少年をはねてしまう。その時肇は、交通取調官と岩倉との電話を聞いて、ようやく自分が白血病であること知って愕然とした。ヤケになった彼は富山の運送会社をやめ、東京に出ると色んな医者の検診を受けたが、医者は真実を打ち明けない。肇は医学書を買って読み、白血病の実態を知った。今の医学では不治の病である。絶望した彼は、奈美のいる富山に戻った。奈美は、そんな肇を看護婦としてではなく、一人の女として迎えた。間もなく死ぬであろう男に激しい愛を捧げたのである。肇は奈美に励まされ、残された日々を精一杯に生きようとする。岩倉の診察では肇の命は後半年だった。そんな時、勇次郎の妹美子は不治の病に絶望的になって自殺した。肇はそれを知って逆に必死になって道路工事夫として働く。やがて、病状は進み、肇は倒れた。そして最後の日、肇は奈美の人魚のような裸身を見ながら息を引きとった。死顔には自分が働いた道路が永久に残るのだという満足そうな微笑が浮んでいた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
配給 東京映画
上映時間 102
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