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「まごころ〈1953年〉」(1953)

67点67
木下惠介の脚本を得て、前年監督デビューした小林正樹が少年の愛を叙情豊かに綴った名編。受験生の弘は、胸を患い部屋から一歩も出られない少女ふみ子を、窓越しに見つめ恋に落ちる。映画2本目の出演で、純粋な愛に生きる少女に扮した野添ひとみは、この1作で清純派スターの印象を決定づけた。

あらすじ

有賀弘は万事潤沢な家庭にそだち、のびやかでやんちゃで遊びずき一方の少年だった。来春に迫る大学入試の準備のため、すきなラグビーを擲つことがちかごろの苦労といえば、苦労である。或る朝、有賀家と路一つへだてたアパートに、野々宮清子、ふみ子という年若い姉妹が引越してきた。−−窓ごしにそのふみ子の姿を目にした瞬間、弘はなにか悩ましい、未知の感動におそわれる。胸を病む美少女ふみ子もまた、弘の面影に淡い慕情をかんじた。−−クリスマスの夜。清子とその恋人志村が出かけた留守に突然、姉妹を利用しようとしつこくつきまとう悪辣な叔父が、たずねてくる。夢中で戸外に走り、やがて雪を喀血でそめ倒れ伏しているふみ子を助け起したのは、弘のラグビーの先生坂本だった。たまたまお歳暮をもってその下宿に来合せた弘は、坂本と共に自動車をよび、ぐったりしたふみ子をアパートへ運ぶ。彼女は、すでに重態に近かった。−−名前もしらぬその人の療養費を父に出してもらおうとした弘は、その交換条件−−入試合格のために、今迄とはうつて変る猛勉強をはじめた。一心に思いつめて粘りぬく弘の姿に、理由をしらぬ家人は驚いたり心配したりする。が、ふみ子の病勢の進度はもっと速かった。弘の試験の前日、彼女はこの世を去る。−−弘は自室に閉篭って泣きじゃくった。悲しみ、絶望。彼の人生最初の試錬である。しかし彼は、同じような過去をもつ坂本先生のはげましで、それに耐えることができた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1953年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 94
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