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「女の坂」(1960)

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沢野久雄の小説『五条坂』『愛する権利』の2編を新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した女性映画。京銘菓の老舗“鍵村“を継いだ現代娘・明恵が、のれんを守ることに若い情熱を燃やし、次第に京おんなとして成長していく姿を描く。美しい京都の街並に映える、岡田茉莉子のはつらつとした存在感が魅力。

あらすじ

京銘菓の老舗「鍵村」は当主が亡くなり、血族の津川明恵が女相続人として乗りこんできた。明恵は箱根で育った発溂とした娘で、京都へ来るまでは「鍵村」の家を改造して洋裁店を開く考えだった。しかし、「鍵村」の家に落ちつき、古くから働いていた谷次が、「鍵村」自慢の京時雨をつくる姿を見ると、その美しさに惹かれた。明恵は京時雨をつくっていく決心をした。親類で同業の、今まで「鍵村」の面倒を見て来た「藤膳」が、なにかにつけて明恵に辛くあたった。彼女の周囲に、同じ年頃の由美と千穂という女性がいた。由美は骨董商の娘で、洋裁学院に通っていた。彼女には市役所に勤める矢崎という恋人がいた。千穂は陶芸家の娘である。彼女の父は芸術院を狙っていた。現在芸術院会員である人の息子修二を養子とも内弟子ともつかずおいておきながら、芸術院の会員の父が死ぬと修二を冷遇した。由美が男の煮えきらぬ態度にあきたらず無理心中を遂げた。千穂は修二と結婚すると宣言した。明恵にも愛情を抱く人が現われた。かつての母の恋人である版画家・矢追三郎である。矢追は母の紹介で「鍵村」に泊り、舞妓の画を描いていた。明恵は急速に矢追に惹かれていく自分を感じた。だが、母と娘が女として対立した時に、明恵はこの恋を捨て、京時雨一つに打ちこんでいく決心をした。やがて、彼女も京女として育っていくのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 107
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