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「半七捕物帖・三つの謎」(1960)

50点50
江戸の酒問屋、津の国屋の養女殺し。真庭念流岩下道場の主、左内殺し。横浜の異人殺し。3つの事件を、半七の得意の推理で下手人をあげるまでを描く。主役の半七には、片岡千恵蔵が、その脇を東千代之介、鶴田浩二の二人が固める痛快時代劇。

あらすじ

▽第一の謎・江戸の酒問屋津の国屋養女のおきよが永昌寺で縊れ死んだ。おきよの四十九日の夜、小唄師匠の文字春がおきよに会い、また御用聞桐畑の常吉もおきよを追って見失うという奇怪な事件が続発した。永昌寺の住職覚念に死霊の祟り、と言われた津の国屋は、大番頭の金兵衛の指図でさる寺に身を隠した。ところが津の国屋の失踪後、金兵衛と津の国屋女房お藤が密通しているという噂が広まった。そしてまもなく、津の国屋の土蔵の中で金兵衛とお藤が縊死体となって発見された。二人の首の絞跡を改めた半七は、他殺と断定した。常吉は半七の命をうけ不義の噂を流した大工八兵衛、遊び人の熊吉、源太の行方を探すと共に両国の女軽業一座のおかねの失踪を確かめた。帰宅した津の国屋に「犯人は家の中にいる」と常吉に言わせた半七は津の国屋の裏口と表口を見張った。果して女中のお角と番頭の長太郎は永昌寺に消えた。半七は捕手を引きつれて永昌寺に向った。そして犯人は−− ▽第二の謎・真庭念流岩下道場の主左内が、山王の森で後袈裟に斬られていた。半七は左内の妻おそよ、門弟の平田、神坂の両人から「貴様に殺された梶井源右衛門の亡霊だ」という声におびき出されたと言う申してに首をかしげた。事件の朝、藤太郎という遊び人が左内に試合を申しみ、さんざんな目にあったことを聞いた半七は、その遊び人が顔馴染の伊太郎であることを知ると同時にまた兄源右衛門を殺し、おそよと共に逐電した左内を求める三四郎、お市兄妹に同情した伊太郎が南蛮渡来の伝声管ズウフラを使って左内をおびき出し兄嫁に仇討ちさせようとした。ところが三四郎兄妹が討つ前に左内は何者かに殺されていたということも知った。半七は伊太郎に何か策を授けた。その夜道場で酒を酌み交すおよそ、平田、神坂の耳に地の底から奇怪な声が語りかけてきた。その声はおよその旧悪、左内殺しの真相を語った。飛び出す三人を三四郎兄嫁が迎え撃った。そして半七の捕縄が飛んだ。 ▽第三の謎・横浜港の路上で遊女お美代にからんだ異人が謎の浪人者に首をはねられた。奉行所の命で半七はお美代と浪人者を求めて活動を開始した。折も折、異人の首を持った攘夷浪人の一党の強盗事件が頻発した。お美代は浪人村上治右衛門の娘で、その恋人菊川新八郎が謎の浪人者であることが幸次郎、松吉の働きでわかった。半七は伊太郎に金廻りのよくなった人形作りを洗わせると同時に、津の国屋に頼んで罠を仕掛けた。津の国屋を襲った攘夷浪人は奪った小判に刻印がついているのを知りその小判を菊川新八郎に恩きせがましく貸した。そしてその罪を新八郎にきせようとした。新八郎は治右衛門から刻印小判を知らされて、攘夷浪人大月らを襲った。その後に半七、常吉、伊太郎たちが乱入していった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 東映京都
上映時間 89
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