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「つゆのあとさき」(1956)

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あらすじ

時は昭和五年。郷里で篠田運送店に奉公していた君江は、妻子あるそこの主人に貞操を奪われたことから、本郷で妾をしている同郷の京子を頼り上京。暫く家事を手伝う中、旦那川島の他に芸者時代の客松崎老人と関係もある京子のふしだらさに反発すら感じる。だが或る日、かねてつけ狙う松崎にもてあそばれ、大騒ぎとなるが、川島の使い込み発覚で京子も生活を清算。程なく、上野池の端のカフェーで女給となった君江は、物馴れぬ態度に却って客の注目を集めた。売り出しの流行作家清岡進もその一人。君江に手を出したのが因で妻子や生業まで失った篠田が、店で難クセをつけている処を救ったことから急速に親しくなり、妻鶴子をよそに耽溺の日々を送る。郷里の父の急死も無自覚な彼女の心に響かず、清岡の紹介で銀座の一流カフェーに勤め出した頃には全く放らつな女となっていた。清岡も、いつか君江の放らつさを、いまいましく感じ出した。だが今や彼の頭は君江の色香と無知な淫蕩のため小説も書けぬ程荒れ、家庭も乱れた。夫を見限ってフランスへ赴いた鶴子を見送りにも行かぬ清岡は、君江をいためつけ残酷な仕打ちを加える一方ますます自分を無頼に落して行った。ある夜、君江は勤めの帰り、今は一介の運転手となり下った篠田の報復で負傷するが、程なく全快に向うと又男が欲しくなる。そんな処を訪れた清岡の弟子村岡は純な心で、清岡を救うのは貴女だけと説くが、男に飢えた彼女は村岡まで誘惑しようとする。やがて又、じめじめしたつゆ時。君江は監獄から出たばかりの老い果てた川島に会う。僅かのビールを前に歓談する人生の敗残者二人。酔いから覚めた君江の前には、人生に別れを告げる川島の遺書が残されていた。梅雨も晴れた戸外、川島の名を呼びつつ駈ける君江の顔はかつてない真剣さに輝いていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
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監督

キャスト