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「舞姫〈1951年〉」(1951)

75点75
川端康成の同名小説を映画化した成瀬巳喜男監督作品。バレエ教室を営む中年女性が愛情の冷めた夫と別れて新たな人生を歩もうとするが、結局もとの生活に戻るまでを香気豊かに描く。これがデビューの岡田茉莉子が美しく、早くも大女優の風格を備えている。

あらすじ

矢木元男は考古学者であるが、もと妻の波子の家に書生していたという劣性意識から、結婚後高男、品子の二人の成人した子供のある今日まで夫婦の間にはうちとけ難い垣根がきずかれていた。そうした家庭の冷たさが高男と品子との二人の子供にも反映して、いつか高男は父の味方、波子と同じくバレエで未来を嘱望されている品子は母の子という風に別れてしまっていた。娘時代から波子を愛している竹原と、波子はいまも度々会わずにいられず、竹原をたよって矢木と別れようかと悩むのであった。品子のマネージャー沼田は波子への野心から、そうした波子をそそのかすのだった。弟子の友子が、妻子ある男との恋愛から、ストリッパーに転向したとき、波子はいっそ友子の生き方を羨ましいとさえ思うのだった。矢木が波子の家計の苦労を知らぬ顔に、内緒の貯金をしていると知ったとき、波子は竹原と関西への旅に出る決心をした。けれどその矢先に、高男が、父の病気を知らせて来て、波子は再び自分の家へ帰って行った。一人淋しく「白鳥の湖」の曲に耳を傾ける夫の後姿を見たとき、波子は矢木の心境がひしひしと身に感じられ、彼への新しい愛情にめざめるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1951年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 85
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