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「妻として女として」(1961)

73点73
ある中年の大学教授をめぐり、長い間愛人として尽くしてきた女と、子供ができない身体のため、その愛人の子を引き取って育てた妻との対立を描いた成瀬巳喜男作品。高峰、淡島の火花散る演技合戦はすさまじく、どっちつかずの男を演じる森雅之の圧倒的な存在感も強い印象を残す。三者が対面するクライマックスは圧巻。

あらすじ

綾子は大学講師の河野圭次郎と結婚して二十四年、今度大学に入った弘子、中学生の進と二人の子がある。だが、河野には十数年も続いている女三保がいた。彼女は銀座のバー「カトリーヌ」のマダムである。河野につくし、売上げから名儀人の綾子に毎月十万円ずつ払っている。なじみ客の南に「奥さんと二号が仲よくしてるなん薄気味悪いや」と言われた。伊豆山に行った時、河野は教え子に顔を見られてうろたえた。三保は悲しかった。東京へ戻った三保は、酔って南のアパートまで行ったが、いざとなると踏みきれず逃げて帰った。久しぶりで河野が三保の家を訪れた時、彼女は泊っていくようせがんだが、彼はチュウチョした。三保は別れるより仕万がないと決心した。綾子に金か店かどちらか貰う権利があると言った。が、綾子は「被害者は妻の方よ」といってはねつけた。お腹を痛めた子を返して貰う。手段はこれしかないと三保は思った。三保は学校から帰る進を待って喫茶店へ、後楽園へと連れて遊んだ。しかし、母親であるとは打明けられなかった。進は三保の友達の福子からその秘密を聞かされた。進から二人の母が三保であることを聞かされ呆然とする弘子。綾子は嫁に来る前から子供のできない体だったのだ。弘子と進は表へ飛びだした。三保は「カトリーヌ」から去った。四十にもなって女がジタバタして五十万円、三保はくやしかった。女子寮に入った弘子のところには、家に帰ってもつまらない進が来て帰ろうとしない。校庭の樹に蝉が鳴きはじめる頃であった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1961年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 106
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