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「雌が雄を喰い殺す 三匹のかまきり」(1967)

100点100
元華族の血をひく京子は、20億の資産にひかれて50男の軍平と結婚する。しかし、軍平の財産を狙うのは京子だけではなかった。軍平が妾に産ませた娘・みどり。処女性を武器に彼に近づく秘書・しのぶ。3人はそれぞれ軍平殺害の策を練るが……。カラリとしたアクションを得意とする井上監督が描く、悪女がうごめく異色ミステリー。

あらすじ

既製服の大手メーカーのムラキ商事では社長の軍平がワンマンぶりを発揮していた。重役陣を長男の昭、その腹違いの妹あかねと一族で固めていたが、昭もあかねも、社長の椅子を狙っていた。昭は同級生である営業部長の大場を常務に昇格させることで、自分がまず、副社長の椅子に坐ろうとしていたのだが、軍平の反対でその計画は駄目になった。プレイボーイの大場は、妻の洋子を昭の自由にさせる一方、自分はモデルのジュリーと関係をつづけ、あかねとも交渉を持っていた。そんな時、海に遊びに行った洋子がヨットから海に落ちて行方不明になったという知らせがとどいた。大場はその機会を幸いとばかり、あかねと結婚し、取締役の地位をつかんだのである。しかし洋子は死んではいず、大場は重婚を楯に脅され、洋子に多額の金を払わねばならなかった。経理に穴をあけたのはそのためで、昭とも反目しあうようになってしまった。昭が、自室でガス中毒死したのはそんなときだった。大場はそのため警察に疑われ、取調べを受ける破目になったが、それは大場の犯行ではなかったし、当然証拠もなく、やがて釈放された。しかし、つづいて軍平が何者かに撲殺されたときは、凶器の銀製品に大場の指紋がついていたことから、彼はすぐ逮捕された。軍平の死の直前、大場とあかねは犯行現場にいたのだから、大場の犯行でないのを知っているはずのあかねは裁判で、大場の犯行だと証言したのである。三人の男がいなくなったムラキ商事の陣容は、あかねを社長に全員女性で構成され、その特色のためにマスコミにも取上げられるなど。売上げは急に上昇していった。この出来事で最もトクをしたのはあかねだった。彼女こそ一連の事件の犯人であり、洋子と共謀して仕組んだことなのだが、世間はそんなこととは知らなかった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
上映時間 93
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