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「やっさもっさ」(1953)

70点70
「てんやわんや」(1950)、「自由学校」(1951)に次ぐ獅子文六原作=渋谷実監督コンビの第3作。終戦直後の横浜、駐留軍基地にある混血児収容所を舞台にしたコメディ。混乱した戦後社会への諷刺的な作品で、淡島のフレッシュな魅力と東山の存在感が印象的。

あらすじ

志村亮子は、横浜で「ごしんさん」と呼ぶ元主人筋の未亡人福田嘉代の慈善事業混血孤児収容所を理事としてとりしきっていた。そして収容所拡張運動に東奔西走し、その美貌と才智で成績をあげていた。それに反し彼女の夫四方吉は元腕利きな実業家であったが、終戦と同時に急に虚脱状態になり、無為に暮し、内緒でパンパンの英文手紙の代書をしていた。そんな夫に不満な亮子の心の隙に、ドゥヴアルという素性の怪しい外国人バイヤーがつけ入ろうとしていた。パンパンのバズーカお時は、黒人とのハーフのトムを収容所に預けていたが、純真な黒人兵シモンから金を捲きあげる道具にこの子を使い、シモンはトムが自分の子だと信じていた。亮子の同窓生大西説子は産児制限運動をやり、同郷人のプロ野球選手赤松太助の後援者をもって任じていた。太助には横浜駅でシューマイ売りをする花咲千代子という可憐な恋人があった。軍の移動で浜のパンパンも姿を消し、四方吉も失業したとき、新興財閥武智秀三に見込まれ、そのキャバレーを手伝うことになり、これを機会に日頃彼を無能呼ばわりをする亮子の許を黙って去った。亮子は四方吉に黙って去られるとさすがに気がかりになる、ドゥヴアルの誘いにも気乗りがしないのだった。四方吉は武智のため、新しく観光客相手の大娯楽場設置の土地買収の交渉をした。その相手がドゥヴアルだった。ドゥヴアルは手金と称して半金を受け取って海外へ逃げてしまった。士地は既に他に売渡済のものだったのである。武智がその代りとして眼をつけた土地は福田未亡人の孤児収容所の敷地だった。交渉の使者に立った四方吉は久しぶりで亮子の前に姿を見せた。彼は昔の元気と自信とを取り戻しはじめていた。収容所は失火で焼けたので、この交渉はうまくまとまり、福田未亡人はその金で他に立派な収容所を建てるという。バズーカお時はトムのことをいいながら死んだシモンのためにトムを引取つて田舎へ帰った。亮子は「ごしんさん」のすすめもことわって理事を辞任、四方吉の良き妻となろうと決心した。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1953年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 105
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