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「コタンの口笛」(1959)

80点80
第1回未明文学賞、第5回サンケイ児童出版文化賞を受賞した同名小説の映画化で、監督は巨匠・成瀬巳喜男。アイヌの姉妹が人種差別や貧困にめげずけなげに生きる姿が、橋本忍の構成力のある脚本によりドラマティックに描かれる。成瀬監督としては異色の作品。

あらすじ

北海道。千歳の町外れの千歳川のほとりに、コタンの家が点在している。畑中イヨンの子供たち、マサとユタカの姉弟は、中学の三年生と一年生で、父は駐留軍労務者だ。日本人の母は今は亡い。隣家のイカンテ婆さんには、孫娘のフエがいた。彼女は工場につとめ、かたわらバレーを習っていた。−−マサに図画の谷口先生が東京の展覧会に出す絵のモデルになってくれといった。−−女生徒のハツの財布がなくなり、彼女は頭からマサに嫌疑をかけた。アイヌだからとうたがわれた。マサは怒った。弟のユタカも学校でさげすまされていた。−−フエは、大学生の清に写真をとってもらった。彼は小学校の佼長・田沢先生の息子だ。マサは、支笏湖を背景に絵のモデルになった。−−ユタカが試験に最高点をとったとき。ゴンという級友らがカンニングとはやし、血が違うと言った。ユタカは、どう違うかと、互いの指を切って血をくらべようといった。−−イカンテ婆さんは、田沢先生のところへ縁談を持ちこんだ。が、断わられた。この人こそアイヌを和人と同じに扱うと思っていたのに。マサの肖像画が入選し、谷口先生は東京で絵の勉強をすることになった。その送別会の日、フエがいなくなった。婆さんは急病で倒れた。暴風雨の夜、彼女は死んだ。佗しい葬式が行われた。ユタカは学校でまたゴンにさげすまれ、決闘することにした。ゴンをやっつけて、俺も死のうと思ったのだ。ゴンは助勢をつれてき、彼を罠にかけた。マサはあちこちをたずね歩き、やっと弟を見つけた。傷を受けて昏倒していた。が、表ザタにはできなかった。やっぱりアイヌだ、野バンだとユタカが悪者にされるだろう−−イヨンは失業していたが、ユタカの傷がなおった頃、仕事がみつかった。木こり。ユタカも熊彫りのアルバイトをし、高校へ行こうと思った。が、父は倒れる木の下敷きになって死んだ。叔父の金二が姉弟を町へ連れて行き、知人の家にあずけるといった。このまま二人で働いていたかった。が、家は叔父の名義になってい、売りはらわれるらしかった。姉弟が連れられて行く朝、谷口先生から手紙がきた。二人は先生に負けぬようにがんばろうと、しっかりと手を握り合った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1959年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 126
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