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「乱菊物語」(1956)

80点80

あらすじ

室町時代の末期。瀬戸内海は室の津の遊君陽炎は執拗にいい寄る大名赤松上総介に、二寸二分四方の黄金の小箱に収まる十六畳吊りの蚊屋を手に入れてくれれば身を任せると約束した。それから二年、上総介の依頼を受けた唐土の商人張恵卿は天竺で所望の珍宝を探し出したが、室の津の沖合まできたとき海賊に襲撃された。混乱にまぎれて陽炎の侍女うるめは小箱を盗むが素性の知れぬ仲仕弥市に追いつめられ、小箱を海中に投げ入れた。その翌朝、蚊屋を鳩に届けさせるという掲示が海竜王の名で貼り出され、人目をひいた。祭の前日、鳩が飛来して陽炎の館の上から蚊屋を落した。海竜王と名乗る弥市が若武者のいで立ちで現れたのを見て、陽炎は喜びの声をあげた。というのもこの二人こそかって赤松家に滅ぼされた朱門家の姫と玉川家の嫡子高行で、許嫁の仲だったからである。陽炎は上総介を討って朱門家を再興させたいと打ち明けるが、高行は小さな私怨を晴らすよりも海外に雄飛したいと答えて去った。さて祭の日には陽炎の矢を受けた者が祭の王様となるしきたりで、選ばれたのは高行だった。俄然、町は歓喜に沸き立つが、上総介から明日卯の刻までに陽炎を引き渡さねば町を焼き払うと通告してきた。人々は死を堵しても町を守り抜く決意を固めた。だが、平和を願う高行は赤松の本陣に向った。また陽炎もわが身を犠牲にしても町を救おうと、赤松の前に立った。肚黒い赤松は高行の一命を奪い、陽炎を手に入れ、室の津を自分の所領にしようと図った。そこへ朱門家の残党、町の人々が駈けつけて赤松勢との間に戦いが展開され、高行は上総介を斃した。かくて、平和の蘇った室の津の港から、高行と陽炎をのせた船が、七つの海を目ざして出帆して行った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
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監督

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