閉じるボタン
【重要】システム障害発生につきまして

「七番目の密使」(1958)

50点50

あらすじ

幕末−時の大老井伊直弼が、幕府権力保持のため、勤王の志士の逮捕斬首を強行したいわゆる安政の大獄の頃−在洛勤王派の領袖桂小五郎は、断罪取止めの勅者を賜り、これを極秘裡に処刑の日までに江戸の輪王寺宮へ届けて二十八名の命を救うため、京の長州屋敷から密使七人を江戸へ送った。これを探知した所司代浦上修理は、警戒網を張り早くも四人までこの密使を斬った。第五の密使は、山科の関で捕えられて自決、第六の密使は銃撃を受けて崖から転落した。必然、修理の眼は第七の密使伴左近の跡を追うこととなった。左近は旅鴉に変装して桑名まで来たが、非常検閲に逢い、い合わせた武家娘千浪に頼んで駆落者を装った。千浪は江戸で処刑される大津一伝斎の娘で、父に一眼逢うための旅を続けていたのだ。危機を脱した二人は感激と激情に相抱いた。翌朝、左近は千浪に密書を托し、品川宿で再会を約して別れた。が、千浪は修理に捕えられた。彼女を囮にして、救いに来た左近を捕えようというのだ。左近は案の定やってきたが、待っていたのは修理の魔剣だった。千浪も脱出しようとしたが、病に苦しんでいる小りんの姿に、介抱を続けた。小りんは、修理の情人で密偵をかねる祇園の芸妓である。勝気な小りんは声を殺して泣いた。左近を見失い躍起となった修理は、左近の母ぬいを捕え、彼が自首しなければ母を極刑にする旨の高札を建てた。群衆に交って拷問に耐えるぬいを見守る虚無僧姿の左近は、思わず飛び出そうとした。が小りんがこれを止めた。彼女はぬいを救うことを約した。堪えきれなくなった千浪が口走った一語から、修理は彼女が密書を持っていることを悟った。帯の中から密書を発見した。追放された千浪は品川で左近と再会した。千浪はぬいの無事なことを伝えると、密書を取られた責めを負って自害しようとした。が意外、左近はわびた。敵をあざむくために彼女まであざむかねばならなかったことを。密書は左近が持っていた。その時、修理の襲撃を小りんが伝えに来た。時すでにおそく、修理一味の白刄に囲まれた。修理は小りんを斬ると、左近に向った。左近が修理の刀をかわした刹那、腰の尺八が割れて落ちたのが密書だった。修理は拾い上げると馬で駈け去った。左近は短銃で肩を射抜かれた。修理は左近になりすまし、宮が井伊家へ向う行列の供頭を志願した。修理は宮の駕篭に迫った。が、駕篭の戸を開けて現われたのは、左近だった。修理はたちまち捕われ、勤王の志王二十八名の命は救われた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
配給 大映
チケット 前売りチケットを購入する