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「六條ゆきやま紬」(1965)

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北国のある村を舞台に、格式を誇る六條家の九代目当主・久右衛門のもとに嫁いだ芸者・いねが、周囲の中傷にも負けず、夫の死後は夫の意志を引き継いで、ゆきやま紬一筋に生きていく姿を描く。いねを陰から慕い支える治郎を、当時“駅前シリーズ“など喜劇の多かったフランキー堺がシリアスに好演。岡崎宏三のカメラが映し出すモノクロの風景が美しい。

あらすじ

黒い海が荒れ狂う日本海の貧しい漁村。砂塵に吹きつけられ、よろめくように一軒の家に入ったいねは、“ハハキトク”の電報を握りしめていた。出て来た母は「いね、あげな家には帰るな!」と激しくいねをひきとめた。四辺を雪の中に埋めた北国の或る村、厳然と建つ豪農六條家がある。六條家は、ゆきやま紬に二百年の伝統をもち、六條天皇の血を引く一族で、平家の落人からゆきやま紬の織り方を受けつぎ、今まで来た由緒ある格式を誇る家柄であった。昭和に入り六條家の当主であった九代目久右衛門は、周囲の反対を押し切って、土地の温泉芸者いねと結婚したのだった。だが久右衛門は、戦後の化繊時代に追われ、不況のどん底で自殺をとげた。当初から結婚に反対されて嫁となったいねは、夫の死後、姑の美乃をはじめとする親類一族の中傷を一身に集めたが、いねは夫の遺志をついで“ゆきやま紬”一すじに奔走した。いねの片腕として、陰にひなたに、いねをかばう治郎は、亡夫が拾い育てた孤児であったがその治郎に対しても、周囲の目はいねと結びつけずにはいなかった。だが中傷の中で、固く結ばれた二人の努力は、無形文化財ゆきやま紬を作りあげた。いねはこれを機に六條家を去る決心を固めた。治郎を秘かに慕う職場の娘乃理子は、いねと治郎の噂に悩んだ末、雪の中で、自らの命を断った。六條家の二百年忌法要の日、いねは、六條家の宴席に自分の場所がないことを知り、心がふさいだ。そのいねに追いうちをかけるように、姑美乃から、唄を強要されたいねは涙ながらに“おけさ”を歌うと、治郎と二人家を出た。だが、治郎は、このままいねとゆくと、噂に敗けたことになると言いながら、雪のホームに飛び降りた。いねを乗せた汽車が、雪の平野に消えていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1965年
製作国 日本
配給 東京映画
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