閉じるボタン

「都会の空の用心棒」(1960)

0点--
ビラまきを主な仕事とするちっぽけな会社のヘリコプターのパイロットが、殺人事件に巻き込まれて大活躍する。「紅の翼」や「天と地を駈ける男」などで高い評価を得た日活特殊撮影陣による航空シーンが最大の見せ場だが、マイトガイ・小林旭の骨身惜しまぬアクション・スターぶりも高く評価される。「拳銃は俺のパスポート」や「夜霧のブルース」など日活アクション史上に残る傑作を監督した野村孝としては、中級のできながら、的確なドラマ運びとスピーディなアクション処理で楽しめる作品に仕上げている。ジェリー藤尾がアイスピックを持った殺し屋役で、特異な個性をみせた。

あらすじ

速水八郎は西武ヘリポートの操縦士だ。中央アルプス竜神岳の遭難者を救助せよという指令を受けた。八郎は遭難者の叔父と名のる男を連れて飛び立った。通信室では、恋人のゆかりが見送っていた。現場に到着した八郎は、遭難者とその叔父を甲府の病院まで運んだ。翌日出勤すると、整備員にリッターの中から出てきたと、ネガフィルムを渡された。遭難者は死亡、一緒にいた男は東京へ帰ったという病院の報告だった。−−浅沼興業の社長室では、社長の浅沼や、叔父と称して八郎のヘリコプターに同乗した男たちが、八郎の持っているフィルムを取戻す相談をしていた。久美子という女が八郎を訪ねてきた。遭難した男駿一の恋人だった。駿一は区役所の管理課で働いていたのだが、書類にある土地が浅沼興業に払い下げられることを知った。彼は不正な利得をむさぼる上層官吏を一掃するため契約書を写真に撮って証拠にしようとしたのだ。八郎は財布を盗もうとしたスリの浩をつかまえたが、やがて浩は八郎の人柄にひかれていった。漁船の破傷風患者にワクチンを運ぶ仕事ができた。八郎は浩をむりやり乗せ、飛び立った。が、見学者にまぎれこんだ浅沼の子分が、ヘリコプターの燃料パイプのネジをゆるめておいたことに気がつかなかった。不時着し、危うく助かった。そのころ、久美子が浅沼らの手によって誘拐された。ゆかりから知らされた八郎はそのまま浅沼のビルの屋上に降りた。久美子を救ったが、フィルムは手渡さなければならなかった。現像された写真を見て、八郎は息をのんだ。「実物はこの写真に撮ってある岩の下にある!」浅沼もこれに気づいた。彼らは二人を監禁し、竜神岳に同った。が、浩の手腕がモノをいい鍵を盗み出し、二人も脱出し浅沼らの後を追った。八郎のヘリコプターに行手をふさがれた浅沼らの車は、崖下に転落した。−−一週間後、浩はヘリコプターの助手になり、ゆかりや久美子らに見送られ、八郎と一緒に機上の人となった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 日活
チケット 前売りチケットを購入する