閉じるボタン
【重要】システム障害発生につきまして

「喜劇 泥棒大家族 天下を盗る」(1972)

35点35
原作は東京新聞の加藤延之記者の潜入ルポルタージュ『こちら特捜部・泥棒村潜入記』。九州の筑豊炭田にある全住民200余人が、血縁で結ばれた一大万引き団を形成し、前科はしめて309犯、年間稼ぎ高2億円という泥棒大家族の人間模様を描く大ケッサク喜劇。

あらすじ

かつて全盛を極めた筑豊炭田も、今は閑散とした過疎村になっていた。ところがその一角に電化製品ズラリという住宅街があった。この村こそ猪狩時之助を総親分に戴き、一族郎党深い絆で結ばれた大万引き一家の巣屈である。時之助の女房アケミ、アケミの兄で行動隊長の千吉、時之助の弟で大学出の門次郎、その女房の冬子、冬子の母で副親分のタツノ、タツノの次女・春子、三女で万引き団のエース・夏子、春子と夏子に恋こがれている昇作、兄が万引き団の手先とは知らない昇作の弟ノボル、そして恒夫、ヨシコ、これらが総親分時之助の鉄の統制の元に一致団結、全国を股にかけ荒稼ぎをしていた。村の老駐在森川巡査は現行犯ではないのでどうすることもできない。むしろ全員足を洗うことを望んでいるが、若手の藤山巡査には森川巡査の心情が解らない。さて、時之助の号令で門次郎以下が東京に大進撃を開始。盗品は次々と鉄道便で集落へ発送した。東京で夏子はスチュワーデスをしている妹の秋子に出会った。また新前のスリ、進とも知り合った。成功裡のうちに全員が集落へ戻って来たが、昇作、恒夫らは不気嫌だった。仕事の割には稼ぎ高が少ない、これは妹アケミが親分の女房になっただけで行動隊長に成り上った千吉のせいである、というのである。門次郎のかつぎ出しに成功した昇作たちは、時之助、タツノ、千吉たちが温泉へ行っている間に、時之助に無断で東京へ進撃した。ところが、警察では数ヵ月前、時之助が村に入った泥棒を捕えた表彰の記念に撮影した一族の写真を入手しており、一網打尽。クーデターに激怒した時之助ではあったが、部下の仇を討つべく、タツノ、千吉、アケミを引き連れて上京する。狙うは、大量の宝石。それをマークする藤山巡査。時之助は長年鍛えてきたテクニックを駆使して見事宝石を手にした。一斉に動き出す警察。囮を買って出る千吉とアケミ。時之助は警察から逃れ、隠れ家に着くが、そこには森川巡査が待ちかまえていた。自首を勧める森川の気持に感激した時之助は自ら両手を差し出すのだった。しかし宝石は発見できなかった……。繁栄を誇った万引き集落に夕陽が沈む。残った夏子と進は、これからは真面目に生きようと誓い合うのだった。その時、時之助が最後に残した自転車でノボルがやって来た。二人がアッ!と思う間もなく道端に転倒。そのヘッド・ライトから無数のダイヤが転がった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1972年
製作国 日本
配給 渡辺プロ
上映時間 96
チケット 前売りチケットを購入する