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80点
「この広い空のどこかに」(1954)
【DVD発売中】

木下惠介の妹である楠田芳子のオリジナル脚本を松山善三が潤色し、小林正樹が監督した小市民映画。川崎で酒屋を営むある一家を題材に、妹と姑、戦災で足が不自由になった義妹らの確執と和解を描く。いずれも名優ぞろいの出演者たちがそれぞれ好演、貧しくても懸命に生きる庶民の生活がいきいきと描き出される。
あらすじ
登は明るい夢見がちな青年だったが、彼の友人で苦学を続けている三井は、登の言葉を信ぜず、現実の生活に絶望していた。登の家、森田屋は川崎市で酒屋を営んでいるが、生活は楽ではなかった。ひろ子は森田屋の主人良一の許に嫁いで来たばかりだが、戦災で足が不自由になり、婚期を逸した義妹泰子や良一の義理の母しげの間でつらい立場にあった。職を探しに上京したひろ子の幼友達の信吉が、帰郷の前にひろ子を訪れた時、しげと泰子はひろ子と信吉の事を色々と臆測し、ひろ子の心は激しく動揺した。しかし良一のやさしい理解のある態度に、ひろ子は必ず良一と幸せな家庭を築こうと心に誓った。泰子は足が不自由という劣等感、彼女から去って行った愛人に対する憎しみ、片輪者どうしを一緒にしようとする周囲の人々の態度等によって、冷たい、かたくなな性格になっていたが、森田屋の昔の使用人俊どんが泰子の足が不自由になった今でも昔と変らぬ愛情を持っているのを知ると、俊どんの故郷、赤石山麓に住み一緒に幸福を得たいと願った。泰子の希望を取り戻した明るい手紙を読み、またひろ子の心情を知ったしげは、次第にかたくなな心を解き、登の家には明るい笑顔がみられるようになった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 | 1954年 |
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製作国 | 日本 |
配給 | 松竹=松竹大船 |
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