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「女地獄 森は濡れた」(1973)

25点25
性による悦楽の世界を追求する作家・神代辰巳が、避けて通ることのできないサディズムの世界に挑んだ野心作。原作はマルキ・ド・サドの『ジュスティーヌ』で、舞台を大正の米騒動の騒乱期に移している。殺人の濡れ衣を着せられ、さまよい歩く幸子は洋装の女に森深くのホテルに連れて行かれる。そこは女とその夫の退廃と悪徳に満ちた性と暴力の快楽殿であった。ほとばしる血と精液の中、幸子だけは快楽を拒否するのであった。神代はこれまでにない様式的な画面構成を用い、一方では当時の流行歌を彼独自の方法で使うなど、意欲的。

あらすじ

大正時代。世の中は各地で起った米騒動で騒然としていた。幸子は三日間も歩きつづけていた。幸子の主人が、米騒動に捲き込まれ、目前で殺されてしまい、その場から逃げ出して来たのだ。そんな幸子の後を尾ける一台の車があった。車には、ホテルの女主人・洋子が乗っていた。洋子は幸子を自分のホテルへ招いた。そのホテルとは、奥深い森の中にあり、セックスと暴力で人間が人間を飼育する快楽の園だった。ホテルの男主人・竜之介は、純な幸子を見て巧みに幸子の飼育を始めた。竜之助と洋子にとって善悪などは問題外であり、快楽のみが生きる証しであった。善の象徴たる幸子に対して、異常な興奮を覚えるのだった。そんな時、ホテルへ二人の旅人がやって来た。幸子にとっては言葉の通じあえる唯一の人間だった。しかし、それは竜之肋の企みによって断たれてしまった。竜之肋と洋子は、旅人を快楽の淵に溺れさせ、やがて殺してしまった。食欲なまでに快楽を求める竜之助と洋子。だが、幸子はその快楽を頑なに拒否した。自分が快楽を受け入れたならば、旅人のように殺されることを察知したからである。その三人の奇妙な生活がつづいた。そして、新たな旅人がホテルを訪れた。有頂点になる竜之助と洋子。その眼は残酷さに光り輝いていた……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1973年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 65
映倫 R18+
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