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「怪猫有馬御殿」(1954)

70点70
「怪談佐賀屋敷」に続く入江たか子主演の“化け猫“もの。有馬侯頼貴の側室・おこよは侯の寵愛が新参のおたきに移ったのを嫉み、嫌がらせの末、ついに殺害してしまう。しかしその夜から有馬御殿では怪異が相次ぐ……。刀で切られた化け猫の首が宙を飛んで、おこよのノドに食らいつくシーンは一見の価値あり。

あらすじ

有馬侯頼貴の側室おこよの方は、侯の寵愛ようやく新参のおたきの方に移ろうとするのを嫉み、その町家出なのをあげつらっては意地悪する。飼猫玉までが殺されかねまじい危険をかんじると、おたきの方は玉の首に片身の鈴をつけさせて、女中のお仲に捨てさせた。おこよの方は武術試合に事よせて腕自慢の老女岩波に、おたきを満座の中で打ちすえさせ、恥辱をあたえたが、かえって頼貴の不興を買う。逆上したおこよは深夜奥庭の祠に丑の刻参りをしておたきを呪殺しようとするのを、夜廻りに発見される。調べにあたった岩波と呉竹は逆におたきの方の仕業と言いがかりをつけ、頼貴の心ある取はからいで罪はまぬがれたが、すでに居たたまれないおたきは、とうとうお暇乞いを申出た。形式上実家から暇を願いでるためお仲に手紙をもたせて使いに出した。おこよの指し金で部屋に押入った岩波、呉竹、七浦、庵崎、浅茅らはついにおたきを殺し、覚悟の自害と見せかけて引揚げた。帰ってきたお仲から事件の出来をきいた頼貴の弟大学は、不審を感じたが、証拠もないままにうごかなかった。と、それから有馬の奥御殿で怪異が相つぐようになって人々をおびやかした。まず邸内の火の見櫓の半鐘がけたたましく鳴りひびき、駆寄った人々が血のついた猫の足痕を辿って見上げると、百尺ちかい楼上から七浦の無惨な死体が吊下げられているのを発見した。次に、庵崎と浅茅が寝込みをおたきの霊におそわれた。その夜、おこよの方は誰かに呼ばれて目覚めたが、枕元に庵崎と浅茅の生首を見出してゾッとした。続いて呉竹が油壷で手を焼いたが、燃えうつった火がどうしても消えず、怖しさにおたき殺しの一切を口走り、これを洩れきいたお仲は主の仇とばかり呉竹に迫る。障子に映るその影めがけて岩波が刺したが、斃れたのは呉竹の方だった。岩波の声でかけつけた奥女中らの薙刀に追いたてられ、お仲の命があわやという間際に現われた大学は、彼女の身柄をあずかって去った。一人のこった岩波の前に、またも出現したおたきの霊は、七浦や庵崎らの亡霊を駆使してじぶんが殺された時そのままに岩波を刺しころす。霊はさらに現場に来合せたおこよの方に迫るが、危く踏みこんだ大学らに追われ、猫の形をあらわして暴れまわる。四囲をかこまれ、大学の手練の太刀で刎ねられたとみえる瞬間、首は宙をとんでおこよの咽喉笛に食らいつく。苦悶の果てにおこよは死に、有馬家は再び平和をとりもどした。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
配給 大映=大映京都
上映時間 49
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