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「狂った果実〈1981年〉」(1981)

87点87
1981年は根岸吉太郎にとって飛躍の年だった。初の一般作品「遠雷」で名実ともに若手監督のトップに躍り出ただけでなく、その直前に撮った本作で過去の7作品を集大成する一つの頂点に登りつめたのである。多くの優れたロマン・ポルノがそうであるように、この作品もポルノグラフィーとは一線を画す青春映画の佳編に仕上がった。社会の底辺に位置しつつも必死に生きる若者が金持ちの令嬢と知り合い、愛し合いながらも強烈な憎悪を抱く。踏みにじられた弱者が最後に見せる暴力のパッション! セックスシーンも含め、歯切れのいいテンポ、時代認識の確かさ、明快な心理描写など、根岸の非凡な演出が光る一編。

あらすじ

ガソリンスタンドで働く佐川哲夫と原宿で遊ぶ森千加がはじめて出会ったのは、彼女がボーイフレンドとガスの補給にやってきたときだ。哲夫は夜は暴力バー「パラダイス」で働いているが、生活は真面目だ。数日して、ジョギング中の哲夫のわきを、千加が偶然に通りかかり二人はドライブをした。彼女のドレッシーな姿に、哲夫は強引に犯してしまう、翌日、千加はスタンドにやって来て、強姦魔と哲夫をからかい、彼は興奮して客の外車をブツけてしまい、店をクビになってしまう。哲夫はその夜、「パラダイス」で、払いの悪い客を徹底的にブチのめす。そこへ千加が現れ、二人は彼女のマンションで体を重ねた。千加から義父の東野の子を宿していると聞いた哲夫は、東野の会社に殴り込みに行った。そんな哲夫の直線的な行動に、千加は馴染めないものを感じる。数日後、千加の遊び仲間でアメラグのメンバーがパラダイスにやって来て、大騒ぎをした。二十万円の請求にせせら笑う学生たち。哲夫と学生たちの間で乱闘がはじまり、はずみで、店の先輩大沢の妻でホステスの春恵が流産してしまう。事情を聞いた大沢は哲夫と一緒に学生たちの溜り場「ショットガン」に乗り込んだ。入り乱れる双方、哲夫の持っていた出刀抱丁がひとりを刺し、修羅場と化した。呆然と街を歩く千加。翌日、いつものようにジョギングをする哲夫。その後を、覆面パトカーがスーッと追って行った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1981年
製作国 日本
上映時間 85
映倫 R18+
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