閉じるボタン

「近頃なぜかチャールストン」(1981)

【DVD発売中】

77点77
次郎は行きずりの少女を公園で追いかけ、婦女暴行未遂でブタ箱入り。彼はそこで非行中高年たちと知り合う。この老人たちは自分たちを独立国“ヤマタイ国“の閣僚と称している。翌日、釈放された次郎は、お手伝いのタミ子とヤマタイ国を探すが、何とそこは蒸発中の次郎の父が、彼らに無償で提供した家だった。かくして老人たちと次郎の奇妙な交流が始まる。戦中派の心情をコミカルに描くことに定評のある岡本喜八の作品。高齢化社会と日本の右傾化を、奇想天外な設定で風刺した。カッティングのセンスが喜八タッチの健在を示した。脚本と主演の利重剛は自主映画出身で、PFF1981入選者である。

あらすじ

一九八一年、八月五日。非行少年小此木次郎は行きずりの少女を追いかけ、婦女暴行未遂でブタ箱に入れられた。次郎はそこで、無銭飲食の中高年たちに出会う。彼らは自分たちを独立国〈ヤマタイ国〉の国民と称している。翌朝、それぞれに釈放されるが、次郎は彼らのことが気になり、お手伝いのタミ子とヤマタイ国を探した。何とそこは、蒸発中の次郎の父が彼らに無償で提供していた家作で、母が立ち退きを迫っていた。そこへ乗りこんだ次郎は、敵の身内であることがバレて、スパイは死刑と宣告されるが、帰化を条件に許される。かくして、おかしな共同生活が始まるが、老人たちに、十八歳の少年は宇宙人のように見える。やがてヤマタイ国は次郎の母、小此木家に宣戦布告する。その頃、ヤマタイ国の家の下に不発爆弾が見つかった。そこへ、保険金殺人事件を追う老刑事と若い刑事、関西から来た殺し屋が絡み、少年と彼らが出会った十日目の八月十五日、不発弾が爆発、ヤマタイ国はフッ飛んでしまった。そして、領土を捨てたヤマタイ国の国民は、流浪の旅に出発した。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1981年
製作国 日本
配給 ATG=喜八プロ
上映時間 116
チケット 前売りチケットを購入する