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「陸軍中野学校」(1966)

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【DVD発売中】

80点80
昭和13年、陸軍少尉・椎名次郎は草薙中佐と名乗る男から奇妙な口頭試問を受ける。そして1週間後、次郎のほか17名の陸軍少尉が靖国神社近くのバラックに集まった。そこは、諜報部員を養成する機関、陸軍中野学校だったのだ。その日から次郎たちは親兄弟との接触を禁じられ、軍事教練、外交問題から女の悦ばせ方まで特別のスパイ教育を受けさせられる……。シリーズ1作目は、中野学校の実態をクールに描いたドキュメント風の作品。増村演出は、主人公をヒーローとして描くのではなく、時代や組織にのみ込まれた犠牲者として位置づけている。市川雷蔵の冷徹な魅力にも注目。

あらすじ

昭和十三年十月、三好次郎以下十八名の陸軍少尉が九段の靖国神社に集合した。草薙中佐の極秘命令だった。次郎は母と許婚の雪子に行先不明の出張だといって家を出てきたのだ。草薙中佐の目的は次郎らを優秀なスパイに教育することだった。中佐は任務の重要さを力説した。幹部候補生たちはとまどう暇もなく、外部との連絡を一切絶って訓練を受けることになった。彼らは軍服を背広に着換え、変名を使い、軍隊用語は話さないようにしなければならなかった。訓練は柔道から飛行機の操縦までわたり、政治、経済、外交問題については大学教授の講義を受けた。やがて、中野電信隊跡に移住した次郎らはさらに実地の訓練を受けた。変装、ダンス、更に女の肉体を喜ばせる方法まで。だが、スパイになり切れず、落伍する者もいた。気の弱い中西は自殺し、手塚は女に貢ぐ金を得るため窃盗を働らき、強引に自殺させられた。一方、雪子は音信不通の次郎の手掛りを得ようとベントリー商会を退社して参謀本部のタイピストになっていた。一年間のスパイ教育を終えようとしていた次郎は、杉本と久保田と共に、卒業試験として英国外交電報の暗号コードブックを英国領事館から盗んだ。勿論、盗まれたことがわからないように写真撮影したのだが、英国の暗号は変えられ、次郎らの働らきは無駄になった。次郎は参謀本部から秘密が洩れたのではないかと考えて行ってみると、雪子の姿を目にした。次郎が訝って尾行してみると、雪子はかっての上司ラルフと連絡をとっていた。二人とも英国側のスパイだったのだ。次郎は雪子を憲兵隊に任せず、自分の手で殺した。そして身も心もスパイになりきった次郎たち十六名は、陸軍中野学校第一期生として世界各地にちらばっていった。ちょうど欧州では第二次大戦か始まっていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1966年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 96
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