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「暴動島根刑務所」(1975)

【DVD発売中】

77点77
「脱獄広島殺人囚」に続く、東映の“刑務所“ものの第2作で、監督・脚本・出演も前作と同じ顔ぶれ。主人公たちの自由を欲するエネルギーの爆発を描く。時にユーモラスな描写に、囚人たちの人間臭さが漂う。

あらすじ

昭和23年、山口県徳山で暴力団幹部を殺害した闇屋の沢本保は、9年の刑を宣告され島根刑務所へ送られた。その沢本から、夕食を取り上げようとした、囚人のボス的存在である吉成虎雄に逆らった、無期の囚人皆川喜一は、あらぬ罪を着せられ独房に入れられた。怒った沢本は吉成を袋叩きにするが、懲罰房に入れられる。そこで、沢本は指導員で懲役8年の川村勇次から、吉成が死んだ事を知らされた。敵対するやくざの親分を殺した罪で服役していた川村は仮釈放が認められて出所した。しかし、迎えに来た女房とともに大阪へ向かった川村だが、親分の仇と狙う子分達に遭遇、意に反して殺してしまった。一方、三宅所長宅に使役に狩出された沢本は看守の制服を奪い白昼堂々と逃亡に成功。徳山に逃がれた沢本は、昔の闇仲間で、今では妹のあきと犬屋を経営している江口の家にころがり込んだ。そして妹のあきと関係を結ぶと、江口の金を奪って二人で大阪に駆け落ちした。半年後、キャバレーで働くあきのヒモになっていた沢本は、川で溺れている少年を助けた事から、人命救助で奪察に表彰されたものの、警察所長に身元を見破られてしまい、島根刑務所に連れ戻された。時を同じくして川村も刑務所に戻って来た。豚を飼う事を唯一の生きがいにしていた皆川は、看守から禁止されたために絶望して自殺した。この事件を反抗として受け取った所長は、全員に食事抜きの罰を与えたために、沢本たちの怒りが爆発した。沢本の総指揮のもとに看守を人質に武器弾薬を奪った囚人達は、所長室以外の刑務所の大半を占領した。警官隊の応援を得たものの、囚人達の勢いに劣勢の所長は、川村を仲裁に立たせた。川村は三つの条件を文書にした所長の捺印を押した誓約書を書かせ、沢本を力づくで押さえて暴動を中止させた。だが、所長は、深夜にこっそりと川村と沢本を網走刑務所に移す事にした。列車で護送される二人は、看守の隙をみて手錠のまま列車から飛び降りた。走る列車の車輪で手錠を切った二人は、自由を求めて走り去った……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1975年
配給 東映=東映京都
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