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「博徒」(1964)

30点30
東映ヤクザ映画製作2年目にして誕生したヒットシリーズ。天知茂扮する近代的かつ野心的な一家の代貸が昔ながらの組を迫害。忍耐の糸が切れた男は博徒の誇りを守るため殴り込む。単純な物語を迂余曲折に練り上げた脚本と、閉鎖的社会を彩るキャストが見もの。同年に高倉健の「日本侠客伝」も公開された。

あらすじ

明治中期の大阪の街は、御堂筋を中心に、西に高田一家、東に八軒山一家、南は阿倍野一家がそれぞれ縄張りを固持していた。その頃、大阪財界の阪和電気の松丸社長と手を組んだ阿倍野一家の藤松は、市会議員にうってでるバックアップを条件に、鉄道施設の立退き業務を請け負い、阿倍野一家による強制立退きが行われた。高田一家の代貸立花猪三郎の仔分銀二は、この立退きの犠牲となり、父と共に殺された。銀二の弔合戦が高田一家と阿倍野の間で行われようとしたが、観音の隠居が仲裁に入り、一時は治まった。だが、猪三郎の兄弟分の八軒山代貸しの安之助は、博徒の風上にもおけぬ親分専三を叩き斬って自首した。高田一家は、卯之吉の恋人小里をめぐって、貸元五郎七の横恋慕があったりで、内外に不隠な状態であった。組長房五郎は、一家の跡目に猪三郎を推したが、卯之吉の件をねたに五郎七は猪三郎の相続を邪魔した。だが、その五郎七も博打好きの乗念坊を斬殺したことから破門にされた。そんな時藤松の謀略で、博徒の大刈込が行われ賭場は次ぎ次ぎに警察に踏みこまれた。安之助の留守を守り八軒山の賭場を預っていた次郎吉が藤松組に寝がえりをうったため監獄を出た安之助は、猪三郎や松風楼の女将うたの援助をうけて、八軒山の賭場を再会した。だが、阿倍野一家は、ことあるごとに、安之助の賭場を荒しまわった。たまりかねた安之助と猪三郎は、次郎吉の賭場に出むき、藤松に賭場の縄張りを賭けた一本勝負を申し入れた。藤松はイカサマ博打うちの勘八を代理にしたが、猪三郎に見破られて、軍配は、猪三郎にあがった。賭場は元に戻ったが、高田一家を破門された五郎七は、阿倍野一家に寝返ると、五百円で房五郎をバラス役を引きうけ、小里をつれて、上海へ逃げようとした。これを聞いた卯之吉は、単身阿倍野一家へのりこんだが、藤松の凶弾に倒れた。房五郎もまた、五郎七に殺された。黒幕が藤松と知るや、猪三郎と五郎七は、阿倍野一家に躍り込んだ。血みどろな死闘の末、安之助は猪三郎をかばって、兇弾に倒れた。そして藤松も猪三郎のドスに倒れた。連行される猪三郎の表情は、博徒の誇りに輝やいていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1964年
製作国 日本
配給 東映=東映京都
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