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「大日本スリ集団」(1969)

70点70
藤本義一原作・脚本によるペーソスあふれるコメディ・タッチの人情劇。関西に平平平平(ひらだいらへっぺい)というスリの名人とスリを最も嫌う刑事船越がいた。二人は実は戦友であり、追いかけ合いながらもどこか心が通じていた。が、ひょんなことからいがみ合うことになった二人は暴力団の企みに巻き込まれていく……。

あらすじ

関西に平平平平と名乗るスリの名人とスリを最も憎む刑事、船越富蔵がいた。二人は戦友だった。平平のスリ集団の組織は巧妙で、容易に逮捕できない。平平の心配は息子の平一郎が暴力団と関係があるらしいことと後妻の紙江が若く美しいことだった。船越の悩みは一人娘の昭子が適齢期を迎えているのに、何か暗い陰のあることだった。戦友達の集りの宴で、船越は平平に昭子が秘密にしている書類をスリ取ってくれと頼んだ。苦心の末、平平が奪った書類は婚姻届けであり、昭子は城山という妻子ある男と恋仲であった。ある日、平平の子分フランスは仕事中を船越に発見され自動車にハネられて死んだ。平平はその復讐に昭子に婚姻届を盗ませたのは船越であると告げた。昭子は姿を消し、平平と船越の仲は険悪になった。船越は卑怯のようだが、白梅会のボス豊倉に平一郎が会を裏切っていることを示唆した。そのために平一郎は指をつめた。このいきさつを知り、激怒した平平は警察に暴れ込んだが、脳溢血の発作が彼を襲った。平平を失ったスリ集団の逮捕は早く、平一郎も紙江と新しい生活を踏み出すのだった。数日後、病院を脱出した平平は震える手で財布をぬいたが、船越に気付かれた。が船越は平平を逮捕せずに養老院送りの手配をした。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1969年
製作国 日本
配給 東宝
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