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「カモとねぎ」(1968)

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3人の詐欺師が競艇の八百長でひともうけした。その金を狙って女が現れるが、3人の詐欺師は女と手を組む。この4人が「スパイ大作戦」さながらに、あの手この手で詐欺をくり返すコメディ。邦画には数少ない犯罪喜劇の良質の1本。硬派の作品が多い森雅之が珍しく笑わせる。

あらすじ

その端正な風貌から“貴族詐欺師”と呼ばれる石黒信吉とキザなチンピラ丸木久平、発明狂の堅物森洋介の三人の詐欺師は、競艇で八百長を仕組み、まんまと三百万円を手にしたが、丸木と森の不注意からその金を謎の女に持ち逃げされてしまった。女の残したマッチを手掛りに、三人はようやくのことで暴力バーのホステスである女、麻美を見つけたのだが彼女は情夫の保釈金にその三百万を使っていた。たまたま、麻美が金庫破りの技術を持っていたことから、彼女が仲間に入ることになり、信吉はフイになった三百万円の穴埋めに、ある暴力バーに税務署員に化けて乗込み、支配人から脱税の口止め料として大金をせしめたのである。ある日、信吉はベトナム特需でボロ儲けの東西油脂工場に目をつけ、大仕事を企んだ。工場の廃液による地元の奇病をネタにしようというのである。信吉は新聞記者に化けて奇病の実態を調べるうち、この公害の犠牲者を父に持つ芳江を知ったが、彼女の黒髪に、戦時中の悲しい恋を想い出し、ファイトを燃やした。工場の中庭に埋まっているという昔の不発弾を掘り出すという名目で自衛隊不発弾処理班になりすました信吉たちは、緊急避難命令で混雑する工場の金庫から、二通の書類を手に入れた。一通は廃液を有害とする研究報告書で、他のは秘かに製造しているナパーム弾の米軍との受注契約書だった。東西油脂の生命を握るこの書類のうち研究報告書の方を芳江に渡した信吉は、残りの一通で勝負に出た。しかし、東西油脂の大井社長もしたたか者で、信吉たちは彼の罠にはまり、書類を取り上げられたうえに、生命まで奪われそうになった。その危地を麻美の機転で助かった詐欺師たちは、「オレたちが悪いことをするのは仕方がないが善良な市民が悪事を企むのは許せない」という妙な理屈で、猛然と反撃にうつった。信吉たらは緻密な作戦を立て、ゴルフ場から大井を誘拐し、麻酔から醒めた大井にそこの地下室が、沖縄の基地の一室と思い込ませた。そして機密書類を暴露したということでMPに引き渡すと脅すと、さしもの大井も、口止め料として三千万円を支払わざるを得なかった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1968年
製作国 日本
配給 東宝=宝塚映画
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