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「大いなる驀進」(1960)

【DVD発売中】

70点70
「大いなる旅路」(1960)の姉妹編で、東京−長崎間を走る特急“さくら”を舞台にしたヒューマン・ドラマ。殺人犯の同乗、すり、乗客の自殺未遂、台風の襲来、崖崩れ。様ーな事件とそれに絡む人間模様、そして過ぎ去って行く町ーの景色をあざやかに描いた、紀行ものとしても楽しめる一編。

あらすじ

東京−−長崎間を驀進する特急さくら。専務車掌の松崎義人、列車給仕の矢島敏夫、食堂車のウェイトレス松本芳子らの乗務員、そして種々の乗客をのせて、列車は今日も長崎めざして驀進する。発車まぎわに慌しく乗り込んだのは矢島の恋人望月君枝だった。結婚するには列車給仕などしていられない、という矢島を君枝は必死になだめた。矢島を秘かに愛する芳子は二人の姿を淋しく見ていた。富士川鉄橋を渡る頃、車内巡視に廻った矢島は客の時定から殺人犯の同乗を密告された。殺人犯の七郎は静岡駅で逮捕された。京都近くで車内に盗難事件が発生した。すりのカメレオンの松の仕業らしかった。真夜中、列車は大阪駅に到着した。プロ球団の選手たちが下車し、血清を抱いた看護婦森原数子とサブという青年殺し屋が乗車した。発車間ぎわ、風速四〇米という台風襲来のニュースが入った。豪雨の中を驀進するさくらの中では、乗客の一人、炭坑主の吉田が自殺を図った。医者が岡山駅からかけつけ、命は助かった。台風は瀬戸内海沿岸に上陸し、松崎は間もなく前方に崖崩れを発見した。急停車する列車、松崎は騒然たる乗客をなだめると、シャベルを抱えて風雨の中にとび出した。乗務員も続いた。半ばふてくされて、とび出そうとしない矢島を、松崎は殴打した。崖崩れに埋もれた鉄路を救おうとして、必死に努力する人々の姿をみる矢島の胸底には、忘れていた感動がよみがえった。彼もシャベルをつかんでとび出した。君枝も、芳子も、数子までも鉄路の泥と闘った。何時間か後、さくらは再び驀進した。徳山駅では、下車した駈け落ちの男女が、迎えに出た男に叱咤されていた。下関で事件が起きた。殺し屋時定が、殺し屋サブにめった斬りにされたのである。七郎の復讐らしかった。カメレオンの松は、台風と闘う鉄道員の姿に心を打たれたといって悔悛した。終着駅長崎はもうすぐである。君枝は矢島に鉄道員としての誇りを自覚させたことが嬉しかった。松崎が二人の仲人をするという。二人の前途を祝福するかのように、さくらは終着駅長崎にすべり込んだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 東映東京
上映時間 89
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