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「俺の血は他人の血」(1974)

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筒井康隆の長編スラップスティック調SFハードボイルド活劇をベテラン舛田利雄が映画化。地方都市を舞台に凶悪なマフィアのボスの血を輸血し強くなった若者が、二つの敵対するヤクザ組織を壊滅させる。のちに乱作される筒井原作映画の1本目で、この作者の映像化は難しいということを証明した作品。

あらすじ

とある地方の新興都市。絹川良介は、この町の景気を耳にして職を求めにやって来た。その日、絹川の目前で町の実力者・山鹿虎一郎の息子が殺され、絹川は、もう一人の目撃者沢村六助に強引にバー「マーチンズ」に連れ込まれた。「マーチンズ」には、ママの蘭子と房子という可愛い女がいた。そこへやくざ風の男三人がなだれ込み、悪態をつき始めた。怒った絹川は「エスクレメントオ!」と絶叫するや否や、恐ろしい力で三人を叩きのめした。彼は昔から怒ると自分でも分からぬ力を発揮するのだった。かつてこの町は一面の水田だったが、山鹿虎一郎が買い叩き、新興都市を造ったのである。その山鹿産業では、福田常務派と足田専務派の勢力争いが激化、福田は土建やくざの左文字組、足田は盛り場を支配する大橋組とそれぞれ組んで私腹を肥やしていた。翌日、大橋組のチンピラが昨日の仇討ちとばかり押しかけ、房子を連れ去ってしまった。房子を取り戻そうと絹川と沢村は大橋組に乗りこんだ。そこには山鹿の息子を撃った伊藤がいたが、房子を無事に助け出すため、絹川は口をつぐんだ。絹川と房子の間にいつしか愛が芽生えていた。数日後、足田が経理課長と組んで二重帳簿を作製・私腹を肥やしてることを知った絹川は、足田の家からその帳簿を盗み出した。策士・沢村はこの帳簿を左文字組と大橋組の両天秤にかけて大稼ぎしようと企む。絹川はこれ以上足を突込みたくはなかったのだか、房子が左文字組に殺されてからは、もうどうなってもよかった。ある日、絹川は、友人の伊丹から自分の変身の秘密を知らされた。絹川は生まれたとき大病して、血液を取り替えなくてはならなくなった時、横浜でマフィアの親分ロベルティスが死んだために、その血を輸血したのだった。事実を知った絹川は、かえってさっぱりとした気持だった。「俺には世界一強いギャングの血が流れている。怒って怒って怒りまくって、悪党どもを全滅させてやる!」数日後、市長や警察署長の仲介で山鹿社長以下、会社幹部、左文字、大橋ら出席のもとで手打ち式が行われた。この式場に乗り込んだ絹川は、悪の仕組みの全てを暴露した。会場は騒然となった。ドスが光り、銃が飛び、次から次へと死体の山ができた。悪い奴はみんな死んだ。町には平和がやって来た。絹川は追いすがる沢村をふり切って町を去って行った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1974年
製作国 日本
配給 松竹
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