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「昭和極道史」(1972)

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この年の3月に藤純子が引退。翌年1月に「仁義なき戦い」が封切と、時期的に任侠から実録路線への転換期に作られた、東映の現代ヤクザもの。物語は、新興暴力団・大関組に組を潰された、元・吉井組の幹部、沢木が、舎弟の神谷や、同じく大関組に怨みを持つ女胴師・夜桜の美佐とともに、大関たちを倒すというもの。

あらすじ

古くから東京・錦糸町に一家を構えていた吉井組は、新興暴力団の大関組々長・大関重作のために取潰され解散した。親分は闇討ちにあい、あとに残ったのは幹部の沢木と舎弟の神谷の二人だけだった。二人は大関を襲うが、傷を負った神谷は途中で倒れ、沢木も大関を負傷させたものの、警察に捕えられてしまった。五年後、出所する沢木を出迎えたのは刑務所仲間の関西昭栄会若衆頭・中原であった。沢木はやくざの足を洗うつもりだったが、中原の好意を無にできず、昭栄会々長・成一島栄之助の世話を受けることになった。関東進出の野望に燃えている成島は、沢木に東京行きを命じる。沢木は安川を連れ、五年振りに東京に戻って来た。錦糸町界隈は、今では城東睦という連合会を組織する大関と縁を結んだ岩佐組々長・岩佐東一郎が仕切っていた。ある日、沢木は大関の賭場で、女胴師・坂口美佐と知り合う。美佐は夜桜の美佐と異名を取る凄腕の女胴師だが、かつて、亀戸に一家を張っていた榊組の代貸の娘で親兄弟とも大関組との抗争の際殺され、沢木同様秘かに大関を狙っていたのである。沢木は町の愚連隊・五郎たちを手なづけ、関西昭栄会の看板を掲げた。そんな時沢木は神谷と再会した。ところが神谷は五年前、負傷した時に岩佐に助けられ、それ以来岩佐に対して義理ができてしまった。いつかは対決しなければならない。こんな二人を心配していたのは、元吉井組の代貸で、今は建設会社を経営する五代義久であった。沢木の働きによって昭栄会の東京進出の地盤が固ったところで、中原が上京した。焦り出した大関は、岩佐の命と引き替えに、昭栄会との結縁に成功した。考えもしなかった昭栄会と大関との手打ちを知った沢木と神谷は、その卑劣さに憎悪を覚える。一方、成島にとって、沢木たちは邪魔な存在となり、沫殺すべく執拗に追い、二人を隠まった五代を殺してしまった。渡世から足を洗った五代まで巻添えにされ、沢木と神谷の怒りが爆発した。鮮かな刺青を覗かせて怒りのドスを振う沢木、拳銃を乱射する神谷、そして父の仇と大関に迫る美佐が次々と血しぶきを上げていくのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1972年
製作国 日本
配給 東映=東映東京
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