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「忍者武芸帳」(1967)

【DVD発売中】

90点90
白土三平の長編劇画を、大島渚監督が映画化した意欲作。室町幕府十三代将軍・足利義輝の治世、家臣・坂上主膳の謀略のために非業の死を遂げた結城光春の一子・重太郎は、逃走した主膳を求めて各地を旅するが、時同じくして百姓一揆が各地で勃発する。大島渚がTVの仕事で韓国に渡って撮った秀作ドキュメント「ユンボギの日記」(1965)で使った、静止画によるモンタージュという方法がここでも使われ、白土三平の静止原画が様々な撮影方法でモンタージュされる。劇中、狂言回し的に登場する謎の忍者・影丸が民衆を統率するカリスマ的指導者として描かれている。創造社が初めてATGとかかわった作品。

あらすじ

この物語は織田信長の天下統一と共に発展していく。時は室町幕府十三代将軍足利義輝の治世、各地に群雄割拠、戦いに明けくれる永禄三年、奥州出羽の最上伏影城城主結城光春は家老坂上主膳の謀略のため非業の最期をとげ、光春の一子重太郎は辛うじて逃げのびた。数年後父の恨みを晴らそうとして主膳をねらう重太郎の姿が城下にみられた。しかし主膳の妹の忍者、螢火によって重太郎は重傷を負わせられたが、伏影城に恨みを抱く影丸と名のる黒装束の忍者に救われた。とき、折りから大飢饉が各地を襲い、その上重税にあえぐ百姓たちの怒りは頂点に達していた。謎の人物影丸はこの状況を利用して、重太郎を擁し不満野武士と百姓たちを巧みに操り、伏影城陥落に成功した。だがもう一歩のところまで主膳を追いつめた重太郎の前に螢火が再び現われ、彼は父の仇をうちそこねた。そして影丸の姿はもうそこにはなかった。辛うじて伏影城を逃がれた主膳は、螢火と共に、明智光秀の影武者となった。一方重太郎は逃げた主膳を求めながら剣修業の旅に出、大和の柳生宗厳の道場に身を寄せた。偶然道場を訪ねてきた者から、ある時重太郎は主膳が尾張清洲城にいることをきき直ちに尾張に向った。時あたかも信長が突如、美濃の稲葉城攻略を開始した。そしてこの信長の天下統一の大事業の前に各地にひんぴんとして百姓一揆が勃発した。しかし信長の軍勢と衝突する一揆軍のいる所、必ず影丸の暗躍があった。かくして忍者、剣客、武将、美少女入り乱れるなかで、戦国を生きるすべての人々が歴史を担いつつ、日本の中世は近世へと胎動を続けていったのであった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
配給 創造社
上映時間 132
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