閉じるボタン

「泣かせるぜ」(1965)

【DVD発売中】

100点100
石原裕次郎と浅丘ルリ子のコンビに、新人時代の渡哲也が絡んだムードアクション。不運な事故で一等航海士の職を辞した響伸作は、若い二等航海士の白石浩とともに、計画的に船を爆破し保持金を搾取しようとたくらむ悪玉一味をやっつける。正統派ムードアクションに属する作品だが、ストーリー展開がまどろこしく佳作とはいいがたい。「夕陽の丘」以来1年半ぶりにコンビを復活した裕次郎とルリ子も今一つ精彩を欠く。しかし特筆すべきはデビュー間もない渡哲也。暴風雨の中、甲板で裕次郎と激しく殴り合うシーンでは、裕次郎と伍して一歩も引かず、大スターの片鱗を見せた。

あらすじ

白鷺丸の二等航海士浩は、出航に備えて船長の山路と共に乗組員を探していた。だがなぜか山路は、この航海に、海の愚連隊と呼ばれ、悪名高い第五黒潮丸の連中を連れていこうと提案していた。浩も不承不承ながらこれに従い、黒潮丸を訪れた。しかし、船長の響伸作をはじめとする、黒潮丸の乗組員はあっさりこの申し出を拒否した。やがて黒潮丸が出漁する日が迫り、伸作以下黒潮丸の連中は飲みおさめの盃をかたむけていた。そんなとこに、黒潮丸の連中をあきらめきれない山路と浩があらわれ、酒場は大乱闘の場となってしまった。この喧嘩で浩は負傷し、バーのマダム千加に助けられて、千加が伸作と恋仲とも知らずしだいに千加に魅かれていった。翌日黒潮丸は出航した。が、途中黒潮丸は調理室のプロバンガスが洩れて、調理室は爆発し、船は沈没してしまった。おりよく通りかかった船に助けられ陸にもどった伸作だったが、船主の渋川の怒りにふれ、船会社をクビになってしまった。これを知った千加は、伸作の身を案じて、山路に伸作の白鷺丸乗船をたのんだ。しかし、数年前、ふとした事故から貨物船を追われたことのある伸作は、最早昔の夢を追いかけようとはしなかった。そんな伸作に腹をたてた浩は、再度伸作と鉄拳を交えた。が、そんなある日黒潮丸の乗組員松吉が、大金をにぎったまま自殺した。この事件に不審を感じた伸作は白鷺丸に関係があると見て、事情を探ろうと白鷺丸乗船を決意した。案のじょう白鷺丸は、積荷をニセものととり替え、船を爆発させ、保険金詐欺を働こうとしていたのだった。危機一髪爆破寸前に船を脱れた伸作は、今は事情を知り仲直りした浩と共に、首謀者山路とこの事件の黒幕三宅を打ちのめした。伸作たちの気持を知った渋川は、第五黒潮丸とそっくりの第六黒潮丸を伸作に与えた。数日後晴れて出漁する伸作や浩の顔は明るく輝いていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1965年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 94
チケット 前売りチケットを購入する