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「しずかなあやしい午後に」(1996)

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椎名誠が企画した短編3本によるオムニバス映画。第1話は「ガクの絵本」(30分)。男とカヌー犬のガクがキャンプをしている所へ、突然、暗闇から若い女が現れ、男を連れ去り、ガクは取り残されてしまう。カヌーイストの野田知佑と、その飼い犬でカヌー犬が出演する「ガクの冒険」の続編的作品で、和田誠が監督している。第2話は椎名自身が監督し、自作『地下生活者』と林政明の『林さんチャーハンの秘密』を映画化した「遠灘鮫腹海岸」(30分)。海岸に軽ワゴン車が入ってくるが、砂に車輪を取られて、動けなくなる。辺りに人影もなく、あきらめた男はリュックから中華鍋とご飯を取り出し、チャーハンを作り出す。さあ、食べようとして、ふと顔を上げると……。第3話はイラストレーター・沢野ひとしの絵をアニメ化した「スイカを買った」(白黒・11分)。ある夏の暑い午後、スイカを下げたワニ眼くんが列車に乗って、海辺の村に帰っていく。グラフィックデザイナーの太田和彦が監督している。DVDは「ホネ・フィルム式活動寫眞全記録 椎名誠 DVD-BOX」に収録。

あらすじ

「スイカを買った」夏休みの昼下がり、小学生のワニ眼くんは町で糖度のたかいスイカを買った。その帰り道、彼はいろんな人とすれ違う。だがみんなウトウト、ウトウト。犬も木陰でウトウト、ウトウト。汽車に乗って海辺の村へ帰ったワニ眼くんは、その夜、縁側で糖度の高いスイカを食べた。空には満天の星空が広がる。 「ガクの絵本」ガクの絵本を開くと、そこには山間の川が広がった。カヌーで川を下っていたとうちゃんとガクは、川岸でテントを張る。食事を済ませ、1日の疲れを癒そうと眠りについたガクは、花畑を走り回って少年時代の自分と出会う夢を見た。ところが突然、人の足音がしてガクは起こされる。足音の主の村の女はとうちゃんを連れてどこかへ行ってしまった。残されたガクは、再び夢を見る。しかし、今度の夢は、注射をしようとする女医と首輪をはめようとする検疫官、そして仮面の男たちが、ガクを捕まえようと次々に彼を追い回す怖い夢だった。さらに、とうちゃんまでもが悪魔にカヌーを漕がせた村の女に襲われそうになる。翌朝、とうちゃんが帰ってきた。村の女の人が飼っている子ブタが川で溺れたのを助けに行っていたらしい。再び、ガクととうちゃんはカヌーに乗って川下りの旅に出た。 「遠灘鮫腹海岸」気ままなキャンプ暮らしをしているひとりの男が、砂浜でワゴン車のタイヤを取られ、立ち往生してしまった。なんとか抜けだそうと策を練るが、とうとう車ごと砂の中へ深く埋まってしまう。地上へ出るには人の助けが必要だったが、周りに人はいないらしく、男がどんなに声を出しても助けはこなかった。とりあえずメシでも喰おうと、男はキャンプ用のコンロでチャーハンを作ることにするが、やがて、どこからか村人たちが集まってくる。村人たちは穴の上に丸太で櫓を組むと、大きな桶を下ろし、その中へ砂を入れろと男に指示を出してきた。男は助けてもらうために言われた通りにするが、陽も暮れかけた頃、村人たちは男を働かせるだけ働かせてさっさと帰ってしまう。残された男は仕方なく穴の中で夜を明かすが、実は男の穴の周りには同じ様な穴と櫓が幾つもあった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1996年
製作国 日本
配給 ホネ・フィルム
上映時間 71
公開日 1997年1月25日(土)公開
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