閉じるボタン
【重要】システム障害発生につきまして

「カップルズ」(1996)

77点77
台北の町で、日々の利潤追求のゲームに興じる4人組の少年たち。そのリーダー、レッドには莫大な借金を抱えて失踪した父がいて、彼にも追っ手が迫っていた。そんな時、4人組のアジトに突然、フランス人のマルトが現れる。彼女の出現によって、深い絆で結ばれているはずだった4人の関係が揺らぎ始めるのだった……。4人を演じるのは「古嶺街〈クーリンチェ〉少年殺人事件」のC・チェンをはじめとする少年たち。変わりゆく台湾の“いま“を的確に捉えた過酷な青春映画である。

あらすじ

台北の町である悪徳実業家(張国柱)が失踪した。暗黒街では彼に迫る糸口としてその息子を尾行することにする。その息子、通称“紅魚”(タン・シャンシェン)は“小仏”こと“歯磨き”(ワン・チーザン)、“香港”(チャン・チェン)、ルンルン(クー・ユーリン)の3人とつるみ、インチキ占いなどで大金を稼ぐ新進気鋭のワル。今人気の美容院の主ジェイ(趙徳)も彼らにカモにされている一人だ。ジェイの店をデザインした英国人マーカス(ニック・エリクソン)は、ロンドンで食い詰めて流れてきて、台北で有力者の娘アリソン(アイビー・チェン)と恋仲になることで成功を手にした男。その彼を追って、フランス人の元恋人マルト(ヴィルジニ・ルドワイヤン)が台北のハード・ロック・カフェに現れた。マーカスはマルトを店の外に連れだして激しく叱責する。そのあいだ寂しく取り残されたアリソンに香港が言い寄る。マーカスに振られ、タクシー運転手にカモにされそうになっていたマルトを、紅魚たちが助けてホテルに泊めてやった。そのホテルをマーカスが訪ね、二人は一夜を共にするが、心は離れたままだった。翌朝、四人組のアジトの香港の部屋で目覚めたアリソンは、四人組の掟通り他の3人ともセックスすることを強要される。マルトは台北で生活していく決意をするが、紅魚はそんな彼女をアメリカ女のジンジャー(ダイアナ・デュピュイス)の率いる売春組織に売ってひと儲けを企んでいた。彼の父は悪どい実業家だが、そんな父の冷酷な行き方を手本に思っている。紅魚と小仏はジェイの店で紅魚の父の知人と、その愛人らしいアンジェラに取り入る。アンジェラは実はかつて紅魚の父を破産させた女らしい。紅魚は香港に彼女を誘惑するよう命じ、また小仏にはアンジェラが愛人にもらったマンションは不吉だといわせて、ルンルンに命じて偽装の交通事故を仕掛ける。紅魚は愛人の所に隠れている父と会って、その人間的弱さに触れて幻滅を感じる。紅魚がハード・ロック・カフェでジンジャーと交渉している間に、ルンルンがマルトに想いを告白し、実家にかくまう。アリソンとマーカスのマンションで香港とアリソンが寝ていると、そこにマーカスが帰ってきて真相を知る。香港はアンジェラにいいように弄ばれて自尊心を失墜する。紅魚の父を脅迫するために紅魚を追っていた暗黒街の間抜けなギャング(ワン・ポーセン)は、勘違いでルンルンとマルトを捕らえてしまう。しかもマルトの機転で拳銃を奪われ、逆に仲間をおびき出すオトリにされてしまう始末。自分の父を狙う暗黒街の手先二人を手中にした紅魚は、逆に二人を連れて父の隠れ家に乗り込む。だがアパートで待っていたのは、心中した父とその愛人の死体だった。ギャングたちはうろたえて警察に通報する。警察に保護されたマルトを引き取りにきたのはマーカスだった。紅魚はくだんの父の知人に呼び出され、金は出すからこのマンションが不吉だというのを取り消してくれと頼まれる。実はアンジェラは彼の愛人ではなく、マンションは妾宅ではなく借金の返済の代わりであり、そしてこのアンジェラは紅魚の父を破滅させた女とは別人だった。真相を知った紅魚は狂ったようにこの男に拳銃を討ち込む。マーカスはマルトを車に乗せて台北の街を案内し、これからの世界の中心はここだ、ここからヨーロッパの奴らを見返してやるんだとうそぶく。彼がちょっと車を離れたあいだに、マルトの姿は消えていた。紅魚たちと訣別し、実家に戻ったルンルンに、家の下宿人たちがフランス人の女の子がお前を探しに来ていたぞと教える。夜の街に走り出たルンルンはマルトと再会し、ふたりはしっかりと抱き合う。 【キネマ旬報データベースより】
原題 麻將
製作年 1996年
製作国 台湾
配給 シネカノン
上映時間 121
公開日 1996年12月7日(土)公開
チケット 前売りチケットを購入する