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「南国土佐を後にして」(1959)

【DVD発売中】

60点60
ペギー葉山が歌い大ヒットを記録した同名曲にあやかり、斎藤武市監督、小林旭主演で映画化された歌謡アクション。刑務所を出所したヤクザの原田譲司は、故郷の高知へ帰り恋人と堅気に生きようとするが、恋人に横恋慕する地元ヤクザのボスにことあるごとに痛めつけられ、またヤクザの世界に舞い戻る。しかし再び恋人のために出直そうと決意し、警察に自首する。この作品は封切りで予期せぬほどの興行成績を収め、マイトガイ・小林旭は、石原裕次郎と並ぶスターの地位を獲得した。また、小林旭の全盛期を代表する“渡り鳥“と“流れ者“の両シリーズの原型となった点でも重要な作品。

あらすじ

“ダイスの眼”と異名をとる賭博の名手原田謙司は、刑期満了を期に母のぶと恋人春江の待つ故郷高知に向った。刑務所で聞いたペギー葉山の“南国土佐を後にして”が、彼に特攻隊で死んだ兄を思い出させ、彼は心を改めたのだ。亡き兄の許婚者だった、今は東京の料亭よさこいを経営しているはま子は、この歌が好きで昔よく歌っていた。謙司が帰郷すると、春江は借金のためヤクザの北村と結婚しなければならぬ身の上となっていた。自分の店で働いている麻子を謙司と結びつけようとしたはま子は、彼を麻子の兄中村の世話で港湾事務所に入れた。しかし前科が知られて彼は職を追われた。再び東京に出ようとする謙司をとめる春江に、北村一味の短刀が迫った。が、その時謙司のかつての仲間会津が現れて二人を救った。東京に出た謙司は、ペギー葉山に会って勇気づけられ、はま子のもとに下宿して職を探した。ある夜、北村に追れた春江が高知から逃げてきた。追って東京にやってきた北村は、百万円の借用証をつきつけて、謙司をおどした。仲間の会津を呼んだ謙司は、その金のために、もう一度ダイスを振る決意をした。ナイトクラブ“モカ”の一室で、謙司は一世一代の勝負にのりだした。そこにかつて謙司の就職を断わったことのある大川証券の社長が麻子とともにやってきた。勝負は、謙司と大川の対となり、金額は百万円につり上った。丁度その時、ペギー葉山の歌う“南国土佐を後にして”が謙司の耳にひびいてきた。とたんに出たダイスの目はオール・シックスだった。百万円を手に入れた謙司は、その金を北村にかえして彼等一味をたたきのめした。かけつけた春江と謙司は固く抱き合った。春江に、故郷の母親のことをたのんだ謙司は、今は心も晴れ晴れと、ひとり警視庁に歩をはこぶのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1959年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 78
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