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「紀雄の部屋」

【DVD発売中】

65点65
ひと目惚れした彼女と付き合い始めた主人公は、彼女のことがもっと知りたいと思いつつも素直になれず冷たい態度ばかり。そんな時知った彼女の嘘からドラマは展開する。主人公の部屋で繰り出されるふたりのやりとりが実にリアルで共感してしまう人も多いはず。彼らを取り巻く友人も個性的でおもしろい。27歳の新鋭、深川栄洋監督が情感を巧みに映し出している。

あらすじ

薬学部4年の紀雄(高岡蒼佑)は、大学の近くにあるアパートに住んでいた。紀雄の部屋はきれいに整頓されていて、ラッピングされたプロレスグッズに囲まれていた。そして憧れてやまないレスラー・フゴフゴ夢路(富豪2夢路)の『常に男らしく、逞しくあれ』と言わんばかりの生き様をモットーとして生活していた。そんな紀雄にも、最近恋人が出来た。ある日、プロレス会場で見かけたその彼女に、一目惚れをしてしまったのだ。それからしばらくして、彼女が同じ大学の生徒だと知った紀雄は、気持ちを伝えたのだった。その彼女が綾子(つぐみ)だ。恋人として交際を始めたものの、綾子が紀雄をどれくらい好きなのかは分からなかった。それでも、綾子はここ最近、紀雄の部屋に入り浸っている。汚い靴下のまま紀雄の部屋に上がり込み、ベッドの上で食べ物をほうばる。「てめー、絞め落とすぞ!」紀雄はついぶっきらぼうな物言いをしてしまう。そんな紀雄をただ笑うだけで、綾子はいつも大好きなアニメのビデオに見入っているのだった。そんな綾子への紀雄の本心はこうだった。「僕は、彼女が初めてじゃないのを知っている……。今まで、どんな男と関係したのかを考えると、気が狂ってしまいそうになる」紀雄は、本当は小心者で几帳面な男の子だった。しかし、先輩である森下(菅原永二)の「女に負けては駄目だ!! 」というアドバイスを信じ込んでいたので、綾子の前では必死に“男らしく”振る舞っていたのだった。そんなある日、密かに紀雄に想いを寄せていた森下の妹・美土里(安藤希)が、紀雄を訪ねてやってきた。美土里はライバルである綾子のことをいろいろ調べたらしい。綾子のことをよく知っているという、綾子の昔の同級生・中村(木内あきら)を一緒に連れて来て。中村の口から、綾子の本当の素顔を聞く紀雄。いつもそばにいたのに、実は何も知らなかった綾子の本当の姿。紀雄は、綾子が自分に“ある嘘”をついていたことに気がつく。紀雄は思った。「綾子のことをもっと知りたい。本当の綾子を知りたい」。紀雄は綾子に、自分についている“ある嘘”について問い詰めた。その日以来、綾子は紀雄の前から姿を消してしまった。嘘に気づいてしまったけれど、綾子を好きな気持ちは変わらないはず。そして紀雄は、いつもの自分の殻から抜け出し、綾子を探すために小さな旅へ出るのだった。 【キネマ旬報データベースより】
配給 ジャンピング・ニー
公開日 2004年2月7日(土)公開
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