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「海から来た流れ者」(1960)

【DVD発売中】

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大島に流れてきた男が、土建業者同士の対立抗争に巻き込まれていく。“渡り鳥““流れ者“を通して、小林旭演じる主人公と奇妙な友情で結ばれるライバルに扮した宍戸錠は、ここではまだ完全な悪役。この二人は、このあとコンビとしての面白さのボルテージを上げていく。

あらすじ

黒潮洗う大島に浩次という一人の男が降り立った。同じ連絡船を降りた三浦修は、この島で温泉を掘っている藤徳組の社員で、東京に新しい機械を買い付けに行って帰ったのだが、その工事は藤徳を圧迫し、島から追い出そうと企む神戸一味の手で破壊されていた。折から、藤徳の娘礼子が神戸の乾分達に襲われたが浩次の鉄拳に一味は逃げ散った。憤怒のあまり神戸のキャバレーに単身なぐり込んだ修は、逆に半殺しの目にあったが、また浩次に救われた。不敵な浩次に立ちはだかったのは神戸の用心棒前岡だった。数日後、神戸の乾分達は魔の断崖で修を襲った。その時も海中に突き落される寸前の修を救ったのは浩次だった。藤徳は浩次に泣いて礼を言った。その時、父親に代って上京し、実業家津久田に工事費の融資を頼みに行っていた礼子が帰って来た。藤徳も礼子も頼んだが浩次は藤徳組に入ることは断った。津久田から金が届いた。貸した金だとそれを奪う前岡と浩次は争った。浩次の腕にほれ込んだ神戸が、前岡の代りに浩次を用心棒にした。不思議にも浩次は従った。その頃、藤徳組は新しい掘削機械を入れた。藤徳の温泉発掘をはばもうとする一味の手で機械は破壊された。次の夜、神戸らは藤徳の工事場に爆薬をしかけた。しかし爆発寸前の導火線を切断したのが浩次であることは誰も知らなかった。津久田が島の視察にやって来た。津久田は神戸を呼ぶと、藤徳の工事場を奪い、礼子を人質にして土地所有権を奪うことを命令した。実は神戸一味をあやつる大ボスの津久田は麻薬密輸の中継基地として大島が欲しかったのである。一味は再び工事場を襲った。大爆発とともに、突然温泉が湧き上った。その時、熱湯を背に一味に立ち向ったのは、浩次即ちもと麻薬取締官の野村だった。彼は奪われた拳銃をさがして大島に来ていたのだ。警官隊が殺到した。津久田の前に立ちふさがったのは前岡、即ち警視庁の前岡だった。神戸が礼子をさらって逃げようとしていることを知った浩次は後を追った。三原の噴火口で神戸は悲鳴をあげて火口に転落して行った。朝日の照らす火口で、浩次と礼子はいつまでも立っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 82
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