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「女を忘れろ」(1959)

【DVD発売中】

0点--
「完全な遊戯」と並ぶ小林旭の初期の代表作。ボクシングの試合で相手を失明させてドラマーに転向した主人公は、浅丘ルリ子扮する美しい娘に心惹かれ彼女のために悪徳土建屋と戦う。恋人と別れて異国へ旅立つ小林を乗せた車が、冬の夜道を静かに去っていくラストシーンの余韻は忘れがたい。

あらすじ

田所修は京浜国道を走る車の中で、二人の女に与えた恋の傷痕を思い出していた。−−修は学生ボクサーからプロに転向したが、関口選手を失明させて、キャバレーのドラマーになり彼を養った。バー勤めの年上の女・雪枝と同棲した。修は偶然、女子大生尚子と知り合ったが、彼女は士建屋の大沢にアパートを建築させていた。百万円の資金不足を知って修は尚子に金策の手段を与えた。それで、彼女は古径の絵を売り、大沢に届けた。修は関口に開眼手術をさせた。結果は良かった。建築はあいかわらず進んでいなかった。そのことで訪ねてきた尚子は雪枝を修の姉と思い違えたのだ。雪枝は尚子こそ修に似つかわしいと思い始めた。修はアパート建築に乗りだしたので、ドラマーの職を追われた。彼は尚子を愛し始め、雪枝との生活に疑問を持つようになった。大沢は建築の代償に尚子の身体を狙っていた。それを知った修は大沢の事務所に乗りこんだ。傷だらけにされ、修は政界の黒幕・吉野に助けを求めた。代償に、秘密の大事業を手伝うと約束した。吉野は大沢の脱税や契約不履行をせめ、彼を苦しめた。工事は再び始められた。何も知らぬ尚子は修に感謝した。修は吉野から今日かぎりの日本だと思えと言われた。外地で働いてもらうというのだ。修は雪枝と最後の夜を過した。彼女を本当に愛していることを悟ったからだ。が、翌朝、雪枝は姿を消した。尚子を愛しなさいという手紙を残して、身を引いたのだ。修は吉野のもとへ行き、バンコックで、外国の諜報機関の仕事をしろと命ぜられた。修は吉野と羽田へ向ったのだ。−−修の心はウツロだった。雪枝も彼の心がわからなかった。途中で、彼は車を止めてもらい、尚子に電話した。今日、完成パーティがあるの。わたし、お待ちしてます。尚子の声をそのまま、修はまた車へ戻った。女を忘れろ。粉雪の散る中を、車は一路、羽田へ向った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1959年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 98
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