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「ゾンビ」(1978)

ホラー/ゾンビ

60点60点   2019/7/8 00:00 by 獅子王

これは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まるロメロ監督のゾンビ三部作の二作目。

ゾンビと言えばコレ!ってぐらい有名な作品ですが、私はコレ、あんまり 人におススメしないんですよ。私がゾンビ映画で よくおススメするのは、「バタリアン」や「ショーン・オブ・ザ・デッド」

ゾンビとコメディは相性がいいんですw


本作、すでにゾンビが蔓延した世界でですね。逃げ場を求めて スーパーマーケットに立てこもった人たちのお話なんですが

これ、ゾンビになっても スーパーに集まって来るって所が、すでに面白いんですけど、バーゲンのアナウンスが流れる中、まるで商品を取り合うみたいに 人間を襲うシーンも面白い。このアタリは、ロメロ監督の風刺が利いてて ゾンビ好きの間で語り草になってますけども 私が面白いと思うのは、実は そこじゃなくてですね。

全編に流れるアメリカンニューシネマな空気感。

こう ゾンビによって世の中が、無法地帯になるわけですよ。それまで普通に生活してた善良な市民がアウトローになる。力に物言わせて 金品を強奪していくんですね。

このアタリの描写は まるで「俺たちに明日はない」や「明日に向かって撃て!」な感じで、とても痛快です。

「すべて俺のものだぞ!」と銃をぶっぱなすシーンなんて アル・パチーノの「スカーフェイス」のクライマックスを思い起こさせるんです。ほら、あの エントランスに飾られた「The World Is Yours」のオブジェの前での銃撃戦。こう 儚く切なくもあり また滑稽にも見えるあのクライマックス。

あのシーンとダブって見えるんですね。


と言うわけでコレ、ホラー映画として観ると ちょとグダグダしちゃってるんですが、そういう刹那的な犯罪モノとして観ると 俄然、輝きます。私がゾンビ映画として この映画をあんまり人におススメしないのは そんな理由からなんですね。

カメラは武器だ!!