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「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」(2015)

侵略すべき成熟モデル

80点80点   2020/3/28 00:00 by 赤ヒゲ

侵略され、奪われる側が「どうぞ、どうぞ」、「光栄です」と笑顔になっているシーンに感銘を受けました。宿題をなくして世界トップレベルの学力を実現したフィンランド、囚人の待遇をよくして再犯率を低下させたノルウェー、ホロコーストの歴史を学んだ子供らが自分事と捉えて将来のあるべき国を語る姿などに、深い感銘、感動を受けました。なんだか「いいとこ取り」じゃないかという面も大いにありますが、各国が自国ファーストに向かい、貿易戦争や移民問題が頻発している世界情勢においては、こういう成熟の形もあると提示する意味は十分に感じられました。2011年、ノルウェー・ウトヤ島で起きた大量殺りくテロで愛息を失った父親のインタビューには特に心を揺さぶられました。憎しみは憎しみしか生まない、という戦い方に頭が下がります。「キル・ビル」をはじめ数々の復讐映画も好きですが、それは映画で楽しむだけにしたいものです。

いいのをもらう世界侵略...