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「卍〈まんじ〉〈1964年〉」(1964)

岸田今日子

60点60点   2020/3/16 00:00 by デニロ

岸田今日子と若尾文子を配したポスターが妖しい。

若尾文子の特集上映会なのだが本作は岸田今日子の全面展開。岸田今日子の代表作を集めた特集映画会などを催すと冥界に落ちていくかもしれぬ。

退屈しのぎに岸田今日子の話を聞いている三津田健は、彼女の目くるめく妄想に取り付かれもはや彼女の話を聞いているのか彼女を見ながら自淫しているのかもわからなくなる。若尾文子を想像し、若尾文子の愛人川津裕介を造形し、岸田今日子の夫船越英二と若尾文子を交わせる。ふたりの妄想はあられもない欲情のみが主張され人間関係の繋がりなど破綻する。

何だか分からない話を思えばこのように理解するしかあるまい。

これぞメロ文学ドラマ

谷崎ワールド